セキュリティ

ハッカーが盗み出した新型コロナワクチンのデータを改ざんして公開、ワクチンの信頼性を低下させる目的か


アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのBioNTechが共同開発した新型コロナウイルスワクチン「BNT162b2」の情報がEUの規制当局から盗み出された一件について、ハッカーが盗み出したBNT162b2のデータを一部改ざんしてリークし、BNT162b2の信頼性を低下させようとしていることが判明しました。

Cyberattack on EMA - update 5 | European Medicines Agency
https://www.ema.europa.eu/en/news/cyberattack-ema-update-5

Hackers alter stolen regulatory data to sow mistrust in COVID-19 vaccine | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2021/01/hackers-alter-stolen-regulatory-data-to-sow-mistrust-in-covid-19-vaccine/

2020年12月9日、EUの医薬品に関する審査を担う欧州医薬品庁(EMA)がサイバー攻撃を受け、BNT162b2の承認申請に関する書類の一部がハッカーに盗み出される事件が発生しました。

医薬品の規制当局がサイバー攻撃を受けてファイザーの新型コロナワクチンの情報がリークされる - GIGAZINE


イタリアのサイバーセキュリティ企業Yarixによって、盗み出された書類はダークウェブ上で公開されていたことが判明していました。しかし、2021年1月15日、EMAはこの一件に関する続報として、「公開された書類は一部が改ざんされている」と発表しました。

EMAはどのような点が改ざんされていたかについて詳細を明かしていませんが、ハッカーによって公開されたデータは元データと相違がある他、ハッカーによる独自コメントの追加などが行われていたとのこと。

Yarixによると、盗み出されていた書類はダークウェブ上で「驚くべき詐欺!邪悪なファイザー!偽のワクチン!」と題されて投稿されていたとのこと。また、投稿の中にはロシア語のフォーラムへのリンクが含まれていたそうです。


今回の一件について、EMAは「ワクチンへの信頼性を損なわせることが目的」と言及。EMAは、「ワクチン接種によるメリットがリスクよりも大きいことを示している場合にのみ認可を与えています」「認可プロセスの詳細は公式ウェブサイト上で公開されます」と述べ、規制当局としての正当性と認可プロセスの透明性を強調しました。

EMAは今回の一件に関して捜査当局はすでに必要な措置を講じていると説明し、「データ侵害に関する犯罪捜査を引き続き全面的に支援します」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ロシア政府の支援を受けるハッカーがアメリカ政府機関をハッキングしてメール内容などを監視していたことが判明 - GIGAZINE

謎のハッカーが新型コロナワクチン輸送網をターゲットに攻撃を実施、国土安全保障省が注意喚起 - GIGAZINE

ロシア政府関与がささやかれるハッカー集団が新型コロナウイルスワクチンの研究組織をハッキングしているという報告 - GIGAZINE

Microsoftが「ロシアと北朝鮮が新型コロナワクチン関連の研究組織をハッキングした」と発表 - GIGAZINE

in セキュリティ, Posted by log1k_iy

You can read the machine translated English article here.