生き物

ロンドン塔に住む1羽のカラスが姿を消して「王国崩壊の伝説」がささやかれている


イギリス・ロンドンを流れるテムズ川の岸に立つロンドン塔は11世紀に築かれた要塞が起源であり、かつては国王の宮殿として使われたほか、政治犯を収監、処刑する監獄としても使用されました。そんなロンドン塔に住み着く1羽のカラスが姿を消し、「王国崩壊の伝説」がささやかれているとのことです。

Nevermore? Tower of London's "queen" raven goes missing and is feared dead - CBS News
https://www.cbsnews.com/news/tower-of-london-raven-missing/

Bad omen? Tower of London raven missing, feared dead | London | The Guardian
https://www.theguardian.com/uk-news/2021/jan/14/tower-of-london-raven-missing-feared-dead

11世紀に築かれたロンドン塔は宮殿や監獄のほか、造幣所や天文台、王立動物園として使われた歴史を持ち、記事作成時点でも武器の保管や宝石の展示が行われています。また、ロンドン塔には常に6羽以上のカラスが飼育されており、「Ravenmaster(レイヴンマスター)」と呼ばれる役職の衛兵がカラスの世話をしているとのこと。


ロンドン塔で飼育されているのは日本で一般的に見かけるカラスよりも大きいワタリガラスです。一説によると、カラスは1666年に発生したロンドン大火をきっかけにロンドンで大繁殖し、ロンドン塔に住み着くようになったといわれています。

言い伝えによると、17世紀にイングランド王のチャールズ2世が駆除を検討したところ、占い師に「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失ったイギリスが滅びる」と予言されたそうです。これを機にチャールズ2世は「ロンドン塔のカラスを6羽より減らしてはならない」と命じ、衛兵がカラスの世話をするようになったとされています。

ところが2021年1月13日、ロンドン塔の公式Twitterアカウントは「Merlina」と呼ばれるカラスが2020年のクリスマス前から姿を消しており、死んでしまった可能性があると報告しました。ロンドン塔のカラスは風切羽が手入れされており、どこか遠くへ飛んでいってしまうこともないとのこと。


2007年からロンドン塔で飼育されているMerlinaについて、公式Twitterは「ねぐらの誰もが認める統治者であり、ロンドン塔の女王でした」とコメント。特にレイヴンマスターであるクリス・スカイフ氏とは強いきずなで結ばれているそうで、スカイフ氏のInstagramではMerlinaの写真がたくさん投稿されています。

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スカイフ氏はMerlinaと会話することもできた模様。

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スカイフ氏はイギリスの崩壊を防ぐべくカラスを飼育するレイヴンマスターとして、イギリスのことを懸念しているとコメント。しかし、ロンドン塔ではMerlinaのほかにPoppy、Erin、 Jubilee、Rocky、Harris、Gripp、Georgeという7羽のカラスが飼育されているそうで、すぐにカラスが6羽を下回る危険はないとのこと。今後、ロンドン塔ではMerlinaの空席を埋めるため、新たなカラスが飼育される予定だそうです。

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in 生き物,   動画, Posted by log1h_ik

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