メモ

アメリカと中国の貿易戦争によりGPUとマザーボードの価格が急上昇する可能性がある


トランプ政権は「情報通信上の懸念がある」として中国の通信機器などに厳しい制限を課してきましたが、価格上昇の懸念からグラフィックカードやマザーボードなどのパソコン関連製品は追加関税のリストから除外されていました。しかしその法律が2020年12月31日に失効し、以前から勢いを増しているアメリカと中国間の貿易戦争とは無縁だったハイテク機器の愛好家に厳しい現実が迫ろうとしています。

GPU, Motherboard Prices Will Jump Thanks to US-China Trade War - ExtremeTech
https://www.extremetech.com/computing/318861-gpu-motherboard-prices-will-jump-thanks-to-us-china-trade-war

台湾に本社を置くPC機器大手のASUSのテクニカルマーケティングマネージャーであるJuanJose Guerrero氏は自社のGPUとマザーボードについて、「供給や物流パートナーと緊密に連携し、価格の上昇を最小限に抑える予定ですが、関税や運用コストの問題から希望小売価格を引き上げます」と声明を発表しました。


この希望小売価格の引き上げは、トランプ政権の追加関税の一部延期措置が2020年12月31日に失効することを受けてだとされていますが、新型コロナウイルスの影響によるさまざまな検疫手続きが生み出した人件費・送料の上昇も関係しているとみられています。この問題に直面しているのはASUSだけではなく、関税を負担できない業者が出てくる恐れもあります。


CNBCが複数の専門家にインタビューしたところによると、次期バイデン政権は米中間の通商政策に大きな変更を加えるまでには数カ月かかる可能性がある上、トランプ大統領が行っていた中国の技術産業との闘いを継続する可能性が高いと考えられるものの、トランプ政権の行った全面的な貿易戦争ではなく特定技術に絞った制限に切り替えるかもしれないとのこと。IT系ニュースサイトのExtremeTechは、いずれにせよPC機器の価格が関税により上昇することは避けられないと結んでいます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
NVIDIAのArm買収を受けてHuaweiなど中国テクノロジー企業が強い懸念を表明 - GIGAZINE

新型コロナウイルス感染症は半導体産業にどのような影響を与えたのか? - GIGAZINE

中国半導体製造大手のSMICへの輸出にアメリカ政府が規制、Huaweiにも大きな影響 - GIGAZINE

総額3500万円分のグラフィックボードが中国の工場から盗まれる事件が発生 - GIGAZINE

なぜ「アリババ」や「テンセント」のような中国企業はスパイ活動を支援しているのか - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.