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Mac向けの最新OS「macOS Big Sur」の公開でBig Sur以外のOSまで低速化する事態に


macOS Big Surが提供開始されたタイミングで、macOSに「アプリの起動に数分かかかる」「OS全体の反応が悪くなる」といった問題が報告されだしました。この問題はBig Surを使用しているか否かにかかわらず、CatalinaやMojaveを含めた他のバージョンのOSでも見られているとのこと。またApple PayやApple TVなど、Appleが展開する他のサービスでも低速化が報告されています。

macOS Big Sur launch appears to cause temporary slowdown in even non-Big Sur Macs | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2020/11/macos-big-sur-launch-appears-to-cause-temporary-slowdown-in-even-non-big-sur-macs/


Mac users couldn’t launch apps this afternoon after Apple verification server issue - The Verge
https://www.theverge.com/2020/11/12/21563092/apple-mac-apps-load-slow-big-sur-downloads-outage-down-issues

複数のMacユーザーが、この問題はAppleが採用するmacOS向けアプリが公証を受けたものかどうかをAppleのサーバーで確かめる「trustd」というプロセスによるものと推測しています。trustdでmacOSは「oscp.apple.com」という名のホストに接続を試みるのですが、この認証が繰り返し失敗しているとのこと。これによりアプリを起動しようとするとシステムが低速化するという事態になっているとみられています。


Pythonの開発者であるŁukasz Langa氏も「実行可能ファイルを開くたびにMacがAppleのサーバーにハッシュを送っており、『trustd』や『syspolicyd』がうまくいかないとOS全体の動きが止まるので、仕事ができなくなっています」と報告。


開発者や起業家が集まる掲示板「Hacker News」でもこの問題が話題となり、中にはドライバの故障と考えた人もいました。またMacの「アプリ起動ごとにサーバーにリクエストを送る」という仕様は問題であると、かねてから指摘していた人も。

Unbelievable. When I read the tweet (tried to post here as well), I suddenly rea... | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=25075156


macOSが接続を試みたOCSPは「Online Certificate Status Protocol」(オンラインでの証明書の状態を検証するプロトコル)の略。Appleデバイスがネットワークに接続できないにもかかわらず、ユーザーがアプリを使用しようとすると、公証の認証状態は「Soft Fail」となります。この状態のAppleデバイスは「ユーザーがオンラインではないが、アプリの起動を許可する」と認識するはずとのこと。しかし、今回はAppleデバイスがoscp.apple.comでDNSルックアップを実行できたために、デバイス側が「DNSルックアップを実行できるということはOCSPサービスに接続できるはずだ」と判断して、何度も接続を繰り返してはタイムアウトするという状態が引き起こされたのだとみられています。

Apple側はこの問題の原因がBig Surへのアップデートが配信されたためとは発表していませんが、複数のユーザーの報告により、記事作成時点では問題が解決したものとみられています。IT系ニュースサイトのArs TechnicaはAppleにコメントを求めていますが、記事作成時点ではコメントがないようです。

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in ソフトウェア, Posted by logq_fa

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