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サウスパーク制作陣がディープフェイクでトランプ大統領を司会者にした架空のニュース番組が公開される


アニメ「サウスパーク」を手がけるトレイ・パーカー氏とマット・ストーン氏が、ディープフェイクを駆使して制作した架空のニュース番組「Sassy Justice」を制作し、YouTubeで公開しました。

‘South Park’ Creators Break Down 'Sassy Justice,' Their Deepfake Video - The New York Times
https://www.nytimes.com/2020/10/29/arts/television/sassy-justice-south-park-deepfake.html

NEW Sassy Justice with Fred Sassy | From South Park's Trey Parker & Matt Stone w/ Peter Serafinowicz - YouTube


「こんにちは、フレッド・サッシーです」と登場したのは、カツラをかぶったトランプ大統領……ではなく、ディープフェイクでトランプ氏になりきった俳優のピーター・セラフィノウィッツです。


番組には、アル・ゴア元副大統領や……


トランプ大統領の長女で大統領補佐官でもあるイヴァンカ・トランプ氏も登場。当然ながらいずれも本人ではありませんが、非常にリアルで一見しただけではディープフェイクだと分かりません。ただし、声はセラフィノウィッツが吹き替えているので、特にイヴァンカ氏が話している際の違和感は強烈。


また、途中で挿入される架空のコマーシャルには、マーク・ザッカーバーグ氏にそっくりな透析王(Dialysis King)が出演していました。


ディープフェイクそのものを特集した番組の中では、ディープフェイクで合成されたという「トム・クルーズが公衆の面前で下品な言葉をまき散らす映像」が取り扱われていますが、どう見ても人形です。


しかし、フレッド・サッシー(左)は「これ、トム・クルーズじゃないの?」と半信半疑な様子。


ストーン氏はニューヨーク・タイムズの取材に対し、「新型コロナウイルス感染症が出現するまで、誰もがディープフェイクを恐れていました。そこで、ディープフェイクを怖くなくするために、からかってみたいと思ったんです」とコメント。また、パーカー氏は、正確な制作費は伏せたものの、今回のムービー制作には数百万ドル(数億円相当)かかったことを明らかにし、「おそらく、Sassy Justiceはこれまでに作られた中で最もお金のかかったYouTube映像の1つです」と話しました。

ストーン氏らによると、Sassy Justiceは、パンデミックの影響で制作が中止された別の映画のコンセプトムービーとして作られたものとのこと。今後、Sassy Justiceがシリーズ物として続けられるのかどうかについては、記事作成時点では未定となっています。

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in 動画, Posted by log1l_ks

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