脳は高カロリーな食べ物ほど置き場所を記憶しやすいという研究結果


おなかが減って「何か食べたい」と思っているとき、家にある低カロリーな食品よりも、お菓子やジャンクフードのような高カロリーの食品を優先して思い浮かべてしまう人は少なくないはず。この現象は、高カロリーな食品ほど「どこに置かれているか」を記憶しやすいためである可能性が研究によって示唆されています。

Human spatial memory implicitly prioritizes high-calorie foods | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-020-72570-x

Your Brain Remembers Where You Left Junk Food Easier Than Healthy Snacks, Study Hints
https://www.sciencealert.com/our-brains-remember-where-we-left-junk-food-easier-than-healthy-food

オランダ・ヴァーヘニンゲン大学栄養健康学部の研究チームが512人を対象として行った空間認知と食品に関する研究で、人の空間認知において、高カロリーな食品ほど位置を記憶しやすいということが明らかになっています。

実験では、以下のように高カロリー食品と低カロリー食品をランダムに配置した経路を用意。被験者は1のキャラメル(Caramel)、2のリンゴ(Apple)、3のチョコレート(Chocolate)、4のトマト(Tomato)……というように、やや複雑なルートを通りながら食品の順番と位置を記憶します。被験者はルートの順に食品を食べるグループと、匂いを嗅ぐだけのグループに分けられました。


被験者はルートをたどり終わった後、どの順番でどの位置にそれぞれの食品があったかという記憶力確認のテストを行います。その結果、リンゴやトマトのような低カロリー食品よりも、キャラメルやチョコレートといった高カロリー食品の位置を覚えている割合が高く、食べるグループと匂いを嗅ぐグループの両方で同じ傾向が見られたとのこと。

自然界において、動物はより少ないコストでよりカロリー豊富な食べ物を得ようとする「最適採餌理論」にのっとって行動するのが一般的であるとされています。今回の研究結果も、最適採餌理論によって人間の脳が無意識に引き起した現象である可能性が高いと研究チームは推測しました。

今回の研究だけでなく、41人の女性を対象に行われた2013年の研究でも、果物や野菜の画像に比べて高カロリーのスナック菓子の方が場所を記憶しやすいことが明らかになっています。また、2018年に行われた研究では、低カロリー食品の写真よりも高カロリー食品の写真の方が記憶に残りやすいことが示されており、カロリーが高いものほど脳が記憶しやすい可能が示唆されています。


「もし最適採餌理論が人間にも当てはまることが証明されれば、現代社会で健康的な食事をすることがなぜ難しいのかという理由を特定できるかもしれません」と研究チームは述べています。

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in サイエンス,   , Posted by log1m_mn

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