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ガソリン車の新規販売禁止をカリフォルニア州が決定


カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が、ガソリン車を段階的に廃止し、2035年にはカリフォルニア州で新たに販売される自動車のすべてが排気ガスを出さないゼロエミッション車になるよう義務づけることを発表しました。

Governor Newsom Announces California Will Phase Out Gasoline-Powered Cars & Drastically Reduce Demand for Fossil Fuel in California’s Fight Against Climate Change | California Governor
https://www.gov.ca.gov/2020/09/23/governor-newsom-announces-california-will-phase-out-gasoline-powered-cars-drastically-reduce-demand-for-fossil-fuel-in-californias-fight-against-climate-change/


2020年時点で、自動車の排気ガスはカリフォルニア州における温室効果ガス排出率の50%以上を占めています。そのため、排気ガスを一切出さないゼロエミッション車の積極的な導入は、環境問題対策にも重要です。なお、ゼロエミッション車は排気ガスを排出しない車両を指すため、一般的なガソリン車だけでなくハイブリッド車もゼロエミッション車には該当しません。

ニューサム知事はカリフォルニア州における雇用を維持・創出しながら経済成長を促進していくために、気候変動を引き起こす原因となる化石燃料への依存を減らしていくことを発表。2035年以降に新規で販売される自動車はゼロエミッション車となるよう要求する行政命令を出しました。

ニューサム知事は今回の行政命令について、「これはカリフォルニア州が気候変動と戦うために取ることができる最も影響力のあるステップです。何十年もの間、我々は子どもたちや家族が呼吸する空気を車が汚染することを許してきました。我々の乗る車が子どもたちのぜん息の原因となるのであれば、カリフォルニア州の市民は今後このことについて心配する必要はなくなります。我々の乗る車が山火事を悪化させてはならず、煙の多い空気で満たされた日が増えることもありません。車が氷河を溶かしたり、海面を上昇させたり、大切なビーチや海岸線を脅かす原因となってはいけません」と、ゼロエミッション車を推進していく理由について語っています。


行政命令に基づき、カリフォルニア州が主導する大気汚染の有害な影響から公衆を保護し、気候変動と戦うためのプログラムであるCalifornia Air Resources Board(CARB)が、2035年までにカリフォルニア州で新規販売される自動車を100%ゼロエミッション車とするための規制を策定します。これを実現することで、温室効果ガスの排出量は35%以上削減されることとなり、自動車から排出される窒素酸化物の排出量は80%削減されることとなります。

加えて、CARBはカリフォルニア州で運用されるすべての中型・大型車を2045年までに100%ゼロエミッション車にすることを実現するための規制を策定すると発表。また、2035年までに特に環境への影響が大きなコンテナ輸送トラックに関する規制を実施する方針であるともしています。ゼロエミッション車をサポートするために必要なインフラストラクチャーを確保するため、CARBは民間企業・団体と協力し、手頃な燃料供給および充電オプションの展開を加速することを州政府機関に要求していきます。また、すべてのカリフォルニア州民がゼロエミッション車に幅広いアクセシビリティを提供するために、新規および中古のゼロエミッション車市場のサポートの必要性も訴えています。ただし、CARBは声明の中で「カリフォルニア州市民が新規もしくは中古でガソリン車を購入することを妨げるものではない」とも述べました。

カリフォルニア州は「規制が施行されるまでに、ゼロエミッション車はほぼ間違いなく従来の化石燃料を動力とする自動車よりも安く、より良いものとなるでしょう。電気自動車の先行投資コストは、わずか数年で従来の自動車と同等のものになると予測されており、自動車の所有コスト(メンテナンスおよび1マイル走行するためにかかるコストの両方)も、化石燃料を動力とする車両と同等のものとなるはずです」として、ゼロエミッション車の推進が一般市民の経済的な負担にはならないとも主張しています。


なお、カリフォルニア州はガソリン車の新規販売を禁止したアメリカ初の州となります。

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in 乗り物, Posted by logu_ii

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