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Intelが第12世代Coreプロセッサ「Alder Lake」を正式に発表


Intelが、「Alder Lake」のコードネームを持つ第12世代Coreプロセッサを正式に発表しました。Intelは第12世代Coreプロセッサの最上位モデルであるCore i9-12900Kを「世界最高のゲーミング向けプロセッサ」と称しており、予約注文は2021年10月28日(木)から、一般販売は11月4日(木)から始まります。

Intel Unveils 12th Gen Intel Core, Launches World’s Best Gaming...
https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/12th-gen-core-processors.html

Intel 12th Gen Core Alder Lake for Desktops: Top SKUs Only, Coming November 4th
https://www.anandtech.com/show/16959/intel-innovation-alder-lake-november-4th

Intel’s 12th Gen Alder Lake chips usher in a new generation of x86 processors - The Verge
https://www.theverge.com/2021/10/27/22747271/intel-12th-gen-alder-lake-chips-hybrid-architecture-price-release-date-i9-12900k

第12世代Coreプロセッサ「Alder Lake」については、2021年1月にオンラインで開催されたIT家電見本市「CES 2021」でIntelがごく簡単に紹介しましたが、この時はあくまでも「プロセスノードは10nm SuperFinで、コアアーキテクチャは従来よりもパフォーマンスと電力効率が高い設計となっている」ことが明かされたのみでした。

第12世代CPU「Alder Lake」シリーズやゲーミングノートPC向け「Tiger Lake H」シリーズなどIntelのCES 2021発表内容まとめ - GIGAZINE


今回発表された第12世代Coreプロセッサ「Alder Lake」は以下の6モデルで、スペックは以下の通り。


Intelは「Alder Lakeはx86チップへの新しいアプローチです」と説明しており、Armベースのチップと同じように2種類のコアを組み合わせる方法を採用しています。各プロセッサには高性能コアと高効率コアの2種類が搭載されていますが、高効率コアには同時マルチスレッディング(SMT)が搭載されていないので、スレッド数はコア数の2倍にはなりません。


そしてCPUのキャッシュメモリは、高性能コアがそれぞれ1.25MBの独立したL2キャッシュを、高効率コアは4つで2MBのL2キャッシュを共有し、L3キャッシュはCPUのコア2種類とGPUが共有する仕組みに変更。IntelはこのL3キャッシュの仕組みを「Intelスマートキャッシュ」と名付けています。

また、すべてのプロセッサにはPCIe レーンが20レーン用意されており、そのうち16レーンはPCIe 5.0に対応。さらにメモリはDDR-4800とDDR-3200の両方に対応し、最大128GBまでサポートします。

Alder Lakeはソケットが新型の「LGA1700」となり、同時に新しく発表された「Z690」チップセットが必要になります。DMI 4.0によってチップセットとCPUの通信速度がZ590の2倍になるとのこと。つまり、Alder Lakeを使うためにはマザーボードから買い替える必要があります。なお、Alder Lakeの6モデルはすべてアンロックに対応しています。


また、今回Intelはプロセッサの消費電力を「熱設計電力(TDP)」ではなく、ベース消費電力と最大消費電力の2つで表しています。ベース消費電力は「ベースクロック速度で保証されるピーク消費電力」で、最大ターボ消費電力は「ターボモードでの最大消費電力」を示しているとのこと。


さらに、IntelはAlder Lake搭載マシンのOSにWindows 11を強く推奨しており、Microsoftと協力してスレッド管理を最適化し、タスク処理効率を向上することに成功したと述べています


Intelによれば、Alder LakeはIntel 7(旧10nm SuperFin)プロセスノードを採用しているだけでなく、パッケージも改善したとのこと。IntelはAlder Lakeのはんだペースト層を第10世代・第11世代よりもさらに薄くしたそうで、これによって熱による性能低下が従来よりも抑えられるそうです。

Intelは、Core i9-12900Kは前世代のCore i9-11900Kよりもシングルスレッドのパフォーマンスが19%向上したとアピールしており、GeForce RTX 3090と組み合わせてのフルHD解像度ゲームプレイやAdobe Premiere Proによる動画作成でも前世代を大きくしのいだと述べています。なお、IntelはCore i9-12900KとAMDのRyzen 9 5900Xとの比較も行ったそうですが、Windows 11でRyzenプロセッサの性能が低下する問題でL3キャッシュでレイテンシが発生していたため、比較テストの結果のほとんどを公開しませんでした。

今回Intelが発表したのはデスクトップPC向けのプロセッサですが、Intelは「Alder Lake」世代として他にも高性能コア6つと高性能コア8つを搭載したモバイル向け、高性能コア2つと高効率コア8つを搭載したウルトラモバイル向けの2つをリリースする予定だとしています。

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in ハードウェア, Posted by log1i_yk

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