ケンタッキーフライドチキンが3Dバイオプリンターで生成した人工肉でチキンナゲットを作成中


ケンタッキーフライドチキン(KFC)がチキンナゲット用の鶏肉を3Dバイオプリンティング技術を用いて生成する取り組みを行っています。

KFC - MEAT OF THE FUTURE: KFC AND 3D BIOPRINTING SOLUTIONS TO USE A BIOPRINTER TO PRODUCE KFC NUGGETS
https://global.kfc.com/press-release/meat-of-the-future-kfc-and-3d-bioprinting-solutions-to-use-a-bioprinter-to-produce-kfc-nuggets/

2020年7月16日、KFCはロシアの3Dバイオプリンティングソリューション研究所と協力し、鶏肉を3Dバイオプリンティングで作り出すという革新的な技術の開発をスタートさせることを発表しました。KFCはこの取り組みについて「(3Dバイオプリンティングで)『未来の肉』を作るというアイデアは、健康的なライフスタイルと栄養に対する人気の高まり、従来の肉の代替品に対する需要の増加、より環境に優しい食品の開発に対する必要性に応える形でパートナー間で生まれたもの」と説明しています。


KFCによると、3Dバイオプリンティング技術を用いてチキンナゲット用の鶏肉を作るプロジェクトは「世界初の『研究所で作られたチキンナゲット』を作ることを目的としています」とのこと。加えて、「通常の肉よりも環境に優しく、味と外観の両方が従来のKFCの製品に可能な限り近くなるようにします」とも説明しています。

3Dバイオプリンティングソリューション研究所では鶏の細胞と植物材料を使用した付加的なバイオプリンティング技術を開発しているそうで、生成プロセスにほとんど動物を巻き込むことなく鶏肉の味と質感を再現することができるそうです。KFCは3Dバイオプリンティングソリューション研究所にパン粉やスパイスなどのチキンナゲットを作るために必要なすべての情報を提供しており、KFCの味を忠実に再現することを目指しているとのこと。


また、3Dバイオプリンティングを用いる上での利点についてもKFCは説明しています。3Dバイオプリンティング技術で生成された肉は自然な肉と比較して同じ成分を備えているというだけでなく、従来の農業や畜産で作り出された食品よりも添加物が少ないため、最終的によりクリーンな食品となるとのこと。

さらに、American Environmental Science&Technology Journalの調査によると、細胞から肉を育てる技術は環境への悪影響が最小限であり、エネルギー消費を半分以上削減できるだけでなく、温室効果ガスの排出量を25分の1に削減することも可能です。加えて、従来の畜産ベースの食肉生産に比べると使用する土地の広さは100分の1で済みます。


KFCでゼネラルマネージャーを務めるRaisa Polyakova氏は、「KFCでは、すべての最新トレンドと革新を注意深くチェックし、当社のネットワークに高度な技術を導入することで時代に対応できるよう最善を尽くしています。人工肉製品は、『未来のレストラン』という我々のコンセプトにおける次なるステップです。鶏肉製品を作成するために3Dバイオプリンティングテクノロジーを用いるという当社の実験は、迫り来るいくつかの地球規模の問題への対処にも役立ちます」と語っています。

3Dバイオプリンティングソリューション研究所の共同設立者であるユセフ・ケスアニ氏は、「当初は医学で広く認識されていた3Dバイオプリンティング技術ですが、現在は肉などの食品生産の分野で人気を博しています。将来、このような技術の急速な発展により、3Dプリントされた肉製品をより身近なものにすることができます。KFCとの協力の結果として生み出された技術は、細胞ベースの肉製品の市場への投入を加速するのに役立ちます」と語りました。

なお、KFCと3Dバイオプリンティングソリューション研究所が共同開発した3Dバイオプリンティングによる鶏肉について、「現時点では、動物細胞からこのような複雑な食品を生成する方法は他にない」と説明されています。

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in サイエンス,   , Posted by logu_ii

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