「ハリウッドで最も映画に出まくっている俳優は誰？」などハリウッドスターにまつわるさまざまなランキングが公開される

ハリウッドスターの中には、俳優として映画に出演するだけでなく、監督や脚本として映画に携わったり、楽曲を提供したりとさまざまな形で自らの才能を発揮し、映画に貢献している人もいます。2010年～2020年に公開された映画のクレジットを集計して、主要なハリウッドスター146人がどのように映画制作に取り組んできたかを調べたランキングが公開されています。

Busy Bees: The World's Hardest Working Hollywood Stars · Resume.io
https://resume.io/blog/worlds-hardest-working-hollywood-stars

◆最も多くの役を演じた俳優：エリック・ロバーツ

by Eva Rinaldi

ハリウッドスターの中で最も多くの役柄でクレジットされたのは、アメリカ・ミシシッピ州出身の俳優エリック・ロバーツで、2010年～2020年のクレジット数は391回と、2位の実に4倍近い数でした。また、プロデューサーとしてのクレジット2回や、スペシャルサンクスとして4回クレジットされていることなどを加味した総クレジット数は407回で、2位の245回とはほぼダブルスコアでした。

◆最もクリエイティブな俳優：ジェームズ・フランコ

by Ivaj Aicrag

俳優として102本の映画で演技を披露し、1位のエリック・ロバーツに次ぐクレジット数を誇るジェームズ・フランコですが、俳優業のみならずプロデューサーとして67本、監督として35本、脚本家として21本、楽曲提供者として4本、スペシャルサンクスとして12本の映画に名前がクレジットされていることから、ハリウッドでも最も多才なスターの1人といえます。

◆最も多く受賞した女優：ケイト・ブランシェット

by Gage Skidmore

出演者としてクレジットされた回数は38回と、上記の2人よりは落ち着いたキャリアを持つケイト・ブランシェットですが、これまで189件の賞にノミネートされ、うち155件で受賞しているという華やかな経歴を持っています。

こうした功績が認められ、2008年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにブランシェットの名が刻まれました。

by Loren Javier

◆最も多くノミネートされた俳優：レオナルド・ディカプリオ

by Walt Disney Television

映画「タイタニック」でゴールデングローブ賞に輝くなどの実績で知られるレオナルド・ディカプリオですが、過去10年間で245回ノミネートされながら、そのうち実際に受賞したのは99回しかありませんでした。

ディカプリオが毎回アカデミー賞にノミネートされながらも惜しくも受賞を逃すのは、映画ファンの間では語り草になっているようで、2015年の映画「レヴェナント: 蘇えりし者」が公開された際にも、ディカプリオが悲願のアカデミー賞受賞を達成できるかどうかが話題になりました。

その際にディカプリオは、「陳腐な言い回しになってしまいますが、映画づくりに携わる理由は、評価されることではありません。私にとって、映画は偉大な芸術のひとつの形です。そして、いつか振り返って『私がこの作品を作った。そして私はできる限りのことをやった』と言えること、それこそが幸せなアーティストの在り方だと思います」と語っています。なお、ディカプリオはその後、「レヴェナント: 蘇えりし者」で見事アカデミー賞を獲得しました。

◆最もミュージシャンな俳優：ウィル・スミス

by Gage Skidmore

ラッパーのザ・フレッシュ・プリンスとしての顔を持つウィル・スミスは、ハリウッドで最も多くの楽曲を提供している俳優で、39本の映画で楽曲提供者として名前がクレジットされています。例えば、ディズニー映画の実写リメイク作品「アラジン」では、ランプの精・ジーニーを演じつつ挿入歌「Friend Like Me」を熱唱しました。

Will Smith - Friend Like Me (from Aladdin) (Official Video) - YouTube


◆最も多く本人役で出演した女優：ティファニー・ハディッシュ

映画の裏舞台やスターの私生活などをテーマにした映画では、しばしば俳優が本人役で登場しますが、中でも最も自分自身を演じてクレジットに載ったのがティファニー・ハディッシュです。コメディアンでもあるハディッシュは、イギリスの新聞The Guardianのインタビューで「私にとって、偽物を演じることはとても疲れることです。自分自身でいることが一番簡単なんです。ズルをしていると言われるかもしれませんが、ありのままでいるのはとても気持ちがいいですよ！」と語っています。

なお、上記に名前が上がらなかったハリウッドスターのクレジット数などのデータは、以下の表から見ることができます。項目は左から出演・監督・脚本・プロデューサー・楽曲提供者・スペシャルサンクス・自分役でのクレジット、総クレジット数、ノミネート数、受賞数です。