無料でゲーム用のダンジョンをブラウザ上で簡単に作成できる「Dungeon Scrawl」

紙とサイコロ、鉛筆、ルールブックを使って遊ぶテーブルトークRPGでは、ゲームの舞台となるダンジョンを紙に印刷して用意する必要があります。しかし、自前でダンジョンマップを用意するのは手間がかかるもの。「Dungeon Scrawl」は誰でも簡単かつ自由にダンジョンを作成できるウェブアプリで、無料で使えるオープンベータ版が公開されています。

Dungeon Scrawl | Home
https://dungeonscrawl.com/

Dungeon Scrawlにアクセスしたら、「START SCRAWLING」をクリック。なお、「Dungeon Scrawl」という名前は、海外のローグライクRPGである「Dungeon Crawl」をもじっている模様。

注意書きや最新の更新内容が中央に表示されるので、それ以外の部分をクリックします。

ダンジョンの編集画面はこんな感じ。画面左端にツールバーが表示されており、上から2番目のアイコンをクリックして、中央の方眼が描かれたキャンバスでドラッグすると……

部屋が描写されました。カーソルは方眼に合わせてスナップするようになっているので、システムが自動的に整ったダンジョンを作れるようにサポートしてくれます。

上から3つ目のくねくね曲がったアイコンは、ダンジョンの通路を描くことができます。クリックした点をつなぐように直線的な通路を描けるほか、そのままドラッグすれば手書きの線に沿った通路も描けるので、うねうねとうねるような曲線的な通路も設計可能。

上から4つ目のアイコンは、クリックして頂点を決めることで多角形の部屋を作ることができます。このアイコンでも、ドラッグすることで曲線的な形の部屋を作ることができます。

上から5つ目のアイコンは6角形をしていますが、実際にキャンバスをクリックするとなぜか5角形の部屋が作られました。

上から6つ目の折れ線アイコンは、壁を作ることができます。例えば以下のように、ダンジョンをぐるりと囲むように線(青)を引くと……

そのまま壁が描かれました。

上から7つ目のアイコンをクリックすると、ダンジョンにドアを設置できるようになります。

上から8つ目のアイコンは、ダンジョン外につながる階段を作るアイコン。

上から9つ目のアイコンを選択してからキャンバスをクリックすると、青い直線が出現。マウスカーソルで傾きを調整してからクリックすると……

青い線を軸に線対称に開いて重ねた地形が生成されました。

一番下のアイコンでは、任意の場所を囲んで選択することができます。選択した部分はコピーやペーストをしたり、削除したりすることが可能です。

こうして作ったダンジョンを実際にゲームで使うためにはプリンターなどで印刷する必要があります。ダンジョンが完成したら、画面上部の「FILE」をクリックし、「EXPORT」を選択します。

作成したダンジョンのマップはPNG形式、PDF形式、SVG形式、STL形式で保存が可能。今回は印刷できるように、PDF形式で保存することにします。PDF形式の場合、方眼のサイズと用紙のサイズ、方向を選択し、「Multi-page Rect Download」をクリックします。

印刷したいダンジョンを青い選択カーソルで囲めば、自動的にPDFファイルが作成され、ダウンロード可能となります。

実際にダウンロードしたPDFファイルを確認するとこんな感じ。このPDFファイルをプリントアウトして貼り合わせれば、そのままゲームで使うことが可能になります。

また、ダンジョンはデフォルトでは真上から見下ろした視点で描写されますが、画面上部の「VIEW」をクリックして、「ISOMETRIC」のスイッチをオンにすれば、斜めから見下ろした俯瞰(ふかん)型に表示を切り替えることもできます。

また、デフォルトではグレーと黒のデザインになっていますが、色合いのスタイルは複数用意されています。たとえば、画面上部の「STYLE PRESETS」をクリックし、「CLASSIC」というスタイルを選択します。

確認を求められるので、「YES」をクリック。

すると、ライトブラウンを基調としたデザインとなり、宝の地図を思わせるような見た目に変化しました。

なお、作成できるダンジョンは部屋と通路で構成されたものだけではありません。左カラムの「EXTRA」というタブを選び、「MAZE GENERATION」の「GENERATE」ボタンをクリックします。

すると、一定の幅の通路で構成される本格的な迷路が自動で作成されました。迷路型のダンジョンを自分で作るとなるとかなりの労力が必要となりますが、Dungeon Scrawlを使えば、ブラウザ上で簡単に作成できます。

なお、Dungeon Scrawlはあくまでもオープンベータ版となっています。使用ガイドページにはショートカットキーも記載されていますが、記事作成時点ではショートカットキーがうまく動作しないこともありました。