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Googleマップに新型コロナウイルスによる移動制限や医療施設の情報を確認できる機能が追加


Googleは、Googleマップに車や公共交通機関の利用に関する新型コロナウイルスの情報を確認できる機能を追加したことを2020年6月8日(月)に発表しました。新型コロナウイルス対策に伴う規制や変更などの情報を得るために役立つGoogleマップの新たな機能は、アメリカを中心に順次導入が予定されています。

Get around safely with these new Google Maps features
https://www.blog.google/products/maps/get-around-safely-these-new-google-maps-features/

Googleマップに追加される新たな機能は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限の影響を受ている地域で公共交通機関の経路検索をすると、地域の交通機関に関連するアラートが表示されるというもの。記事作成時点で対象となっている国はアルゼンチン・オーストラリア・ベルギー・ブラジル・コロンビア・フランス・インド・メキシコ・オランダ・スペイン・タイ・イギリス・アメリカの13カ国です。新型コロナウイルス感染拡大による交通機関のダイヤ変更や、マスクの着用要求がある場合にアラートが表示されます。

アラートは、Googleマップで経路を表示する際に以下のように表示されます。赤枠の部分をタップすると、公共交通機関の減便や運休情報の詳細を確認できるようになっています。


また、カナダ・メキシコ・アメリカにおいて、国境を越えるルートを表示する際にもアラートが表示されるようになりました。例えばメキシコからアメリカへ国境を横断するルートでは、以下の画面のように「出発前に新型コロナウイルスに関する入国制限を確認してください」とアラートが表示されます。


さらに、医療施設に向かうルートを表示する際、地域医療への負担を軽減するため各施設のガイドラインを確認するように注意喚起するアラートが、2020年6月第2週からインドネシア・イスラエル・フィリピン・韓国・アメリカで導入予定となっています。例えば以下の画像のように、「この施設で新型コロナウイルス感染症の検査を行うには予約が必要な場合があります。行く前に情報を確認してください」と表示されるとのこと。


新型コロナウイルスに関するアップデートについて、Googleマップのプロダクトマネージャーであるラメシュ・ナガラジャン氏は「Googleマップで表示される新型コロナウイルス関連のアラートは、地方自治体や政府から取得した信頼できるデータを使用しています。世界中の機関と積極的に協力して、Googleマップを通して有用なデータをより多くのユーザーに提供しています」とコメント。また、公共交通機関の混雑を避けるため、2019年にGoogleマップに導入された公共交通機関の混雑予測も合わせて利用することをナガラジャン氏は推奨しています。なお、新たな機能が日本のGoogleマップに導入されるかどうかは、記事作成時点では未定です。

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in モバイル,   ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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