試食

コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこんだ「コオロギせんべい」試食レビュー


「コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合にしました」という「コオロギせんべい」が2020年5月20日から無印良品のネットストアで先行販売されました。実際に購入したコオロギせんべいがGIGAZINE編集部に届いたので、栄養価が高く胃腸の健康にもいいとウワサの昆虫食を、実際に試してみました。

コオロギが地球を救う?|コオロギせんべい | MUJI 無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936

無印良品から荷物が到着。


箱を開けてみると、梱包材の下から「コオロギ」の文字が……。


いそいそと取り出してみると、パッケージはこんな感じ。通常の無印良品のパッケージと同じで、せんべいもパッケージも特にコオロギが前面に押し出されているわけではないので、陳列棚に並んでも違和感はなさそうです。


内容量は55gで、パッケージサイズは全長138.4mmの第2世代iPhone SEと比較するとこのくらい。


「これからの地球のことを考えて、コオロギのパウダー入りのせんべいを作りました。エビのような香ばしい風味が特徴です。」とのこと。なぜ「これからの地球のこと」なのかというと、コオロギパウダーのような昆虫食は、今後起こりうる食糧危機を救うものとして期待されているため。世界各地では、すでに家畜からコオロギの養殖に移行した農家も存在します


さらに詳しいコオロギと地球の話を知れるページへのQRコードも記載されていました。


気になる原材料名を見てみると、まず記載されているのは「馬鈴薯でん粉(国内製造)」で、次が「コーンスターチ」、3番目が「食用コオロギパウダー」。原材料名は含有量が多い順に並んでいるので、コオロギがメインというわけではない様子。


カロリーは1袋55gあたり213kacl、タンパク質が4.6g、脂質が1.5g、炭水化物45.4g、食塩相当量が2.1g。コオロギパウダーは甲殻類と類似した成分が含まれているため「えびやカニのアレルギーをお持ちの方はお控えください」とのこと。


お皿にあけてみました。


量としてはこのくらい。鼻を近づけると、えびは含まれていないにも関わらず、わずかにえびせんのような香りがします。


せんべい1枚あたりのサイズは直径約4cm。


厚みは1mmほど。


表面をよく見てみると、黒い破片が混ざり込んでおり、これがコオロギの足や羽を連想させます。


ということで食べてみたところ、味は完全に「えびせん」。「コオロギせんべい」という名前のインパクトに構えていると、拍子抜けするほどに普通の味です。ほのかにしょうゆ風味で、香ばしく、「おやつにはぴったり、お酒のアテとしては薄味」というぐらいの味つけでした。


複数の人に食べてもらったところ、「ほぼえびせん」という感想は共通。そのほか「市販のえびせんよりも匂いが少なく食べやすい」「うまみと塩分のバランスがよくポテチのようについつい食べる手が止まらない」「匂いに集中すると魚介っぽさが少なく、土の香りを感じる」「焦げのような苦みと鉄っぽい匂いが少しする。これがコオロギの味なのだろうか……?」といった感想がありました。


コオロギせんべいは1袋税込190円で、無印商品のネットストアでの販売ですが、記事作成時点では品切れ中。次は6月中旬にネットストアで販売されるとのことです。

無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/store

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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