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大麻が古代中東の宗教儀式で使われていた証拠が初めて見つかる


古代中東の遺跡にある祭壇から「大麻」が宗教儀式の1つとして使われた証拠が見つかりました。大麻が宗教的な儀式の中心として使われる例は世界中にありますが、古代中東のユダ族においての使用が報告されたのは、これが初めてです。

Full article: Cannabis and Frankincense at the Judahite Shrine of Arad
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/03344355.2020.1732046

Cannabis was used for religious rites at a biblical site in Israel, study finds | Us World News | fox5vegas.com
https://www.fox5vegas.com/news/us_world_news/cannabis-was-used-for-religious-rites-at-a-biblical-site-in-israel-study-finds/article_1b7a5d2a-8d32-54bd-80ad-8d4ddb9999ab.html


1963年、石灰岩でできた2つの祭壇がテル・アラド遺跡内にあるユダ族の聖堂で発見されました。この聖堂は旧約聖書・新約聖書における唯一神であるヤハウェに祈りをささげる場所だったと考えられています。

発掘された祭壇は、その後エルサレムにあるイスラエル博物館に収蔵されましたが、新たな研究でこの祭壇の分析が行われたところ、祭壇から大麻とフランキンセンスが検出されたとのこと。大麻が古代中東の遺跡から発見されたのは、これが初めてです。


古代オリエントの周辺や世界の多くの文化で幻覚作用のある物質や、宗教的エクスタシーを得るためのものが利用されていたことは既に知られています。しかし、ユダ族がこのようなカルト的な慣例を行っていたとは考えられていませんでした。公的なユダ族の崇拝場所から大麻が発見されたことは、ユダ族の崇拝について新しい何かを語っています」とイスライエル博物館の学芸員であるエラン・アリー氏は語っています。

テル・アラド遺跡は1962年から1967年の間に行われた発掘作業で発見された遺跡で、丘のある上部地域が神聖な場所、下部の都市が駐屯地あるいは城塞となっていたと考えられています


調査により2つに重なった要塞が発見されており、これは紀元前9世紀から6世紀初頭までに作られたとみられています。聖堂は要塞の北西部に位置し、大きく「中庭北側にある貯蔵庫」「中庭西部にあるメインホールと物置」「メインホール西側にある内陣」に分けられます。これまでの調査から聖堂は紀元前750年から715年頃に作られたとみらてており、祭壇は神殿の一番奥にある聖域「Holy of Holies(至聖所)」だったと考えられています。


今回新たに、研究者は祭壇からサンプルを採取。液体クロマトグラフィーガスクロマトグラフィーという2つの手法で分析を行ったところ、採取したサンプルからカンナビジオールテトラヒドロカンナビノールカンナビノイドといった大麻の有効成分が検出されました。またサンプルから動物由来のものと見られる脂肪酸も検出されており、これは哺乳類のふん便がそこにあったことを意味します。大麻と哺乳類のふん便が同時に燃やされると、炎はゆっくりと低温で燃えることになるため、集団での吸入が行われたとものだと研究者は推測しています。

またフランキンセンスは乳香とも呼ばれており、ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂のことを指します。フランキンセンスは鎮痛・止血などの目的で漢方薬として用いられますが、中東ではお香に使われ、聖書に記述があるほか「キリストに捧げる香り」としても扱われています

アリー氏は、もし「匂い」だけを目的とするならば、大麻ではなくセージを燃やすことで足りるとして、大麻を燃やした目的はフランキンセンスのような「匂い」ではなく「恍惚感」や「幻覚作用」といった精神活性化にあるとみています。

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in メモ, Posted by logq_fa

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