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SpaceXの大型ロケット「ファルコンヘビー」を1/48スケールで製作し打ち上げまでしてしまった猛者が登場


民間企業初の有人宇宙飛行船打ち上げに成功したSpaceXによって2018年2月に打ち上げられたFalcon Heavyを、小型ロケット製作者のジョー・バーナード氏が1/48スケールで製作しています。1/48スケールのFalcon Heavyが実際に打ち上げられる様子は、バーナード氏が運営するウェブサイト・BPS.spaceおよびYouTubeで公開されています。

Falcon Heavy - BPS.space
https://bps.space/falcon-heavy

以下の画像中央に写るバーナード氏によって、左側に置かれている1/48スケールのFalcon Heavyが製作されました。


1/48スケールのFalcon Heavyは、フライト設定をスマートフォンアプリで制御できるように設計されています。ソフトウェアはC++で実装されており、スマートフォンアプリはSwiftで書かれているとのこと。以下のムービーでスマートフォンアプリから実際にモーター部分を操作している様子を見ることができます。

Signal R2 - iOS App - YouTube


左側に表示されているのが制御用アプリの画面。右側に置かれているのが1/48Falcon Heavyのモーター部分です。モーターに搭載されている基板、Signal R2をアプリで操作しているというわけ。


操作だけでなく、Signal R2に搭載されたセンサーから取得したモーター部の傾き(Gyros)や加速度(Accels)、方向(Orientation)、温度(Amb. Tmp)、圧力(Amb.Pressure)、システム全体の電圧(System Voltage)をアプリに表示することが可能。


各コアに搭載しているエンジンを高度何メートルで点火させるかというタイミングの制御も可能となっています。


1/48Falcon Heavyの打ち上げは複数回にわたって行われており、1度目の打ち上げの様子を収めたのが以下のムービーです。

Falcon Heavy Model - Flight 1 - YouTube


1回目のテストが行われたのは2018年11月頃。本物のFalcon Heavyの打ち上げから約9カ月後です。


白煙を上げてロケットが打ち上がります。


機体はまっすぐに打ち上がり、中央コアの側面に取り付けられた2つのサイドブースーターも問題なく分離。


できたかと思いきや、分離時にサイドブースターが中央コアにぶつかってしまい……


バランスを崩した中央コアのエンジンに異常が発生し、制御不能に陥ります。


内部コンピューターが制御不能を感知し、コア上部に取り付けられたパラシュートを展開。


パラシュート展開によりコア上部は無事着地したものの、テストフライトは失敗に終わりました。


以下のムービーが2回目の打ち上げの様子。

Falcon Heavy Model - Flight 2 - YouTube


2回目のテストでは機体の軽量化やプログラムの改良などが行われました。


白煙を上げて……


1回目よりもゆっくりしたスピードで打ち上がりました。


順調にいくかと思いきや、サイドブースターが分離前に炎上してしまいます。


サイドブースターの異常によって中央コアもバランスを崩し、中央コアの上部が爆発。


高度が低かったこともあり、パラシュートがうまく展開せず墜落してしまいました。


1/48スケールのFalcon Heavyは計2回の打ち上げを行い、どちらも失敗に終わったためか、バーナード氏はプロジェクトを一時停止しています。バーナード氏は1/48Falcon Heavy以外にもさまざまな小型ロケット開発に取り組んでおり、バーナード氏の活躍はYouTubeのBPS.spaceチャンネルから確認することができます。

BPS.space - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCILl8ozWuxnFYXIe2svjHhg

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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