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YouTubeの違反報告システムを悪用した恐喝事件が発生、1年以上も同様の手口が横行していることが明らかに


YouTubeには、ユーザーが不適切なアカウントやコンテンツをYouTubeに報告することで、強制的にアカウントを停止させたり、ムービーを削除させたりする違反報告システムがあります。そのシステムを悪用して、一部のユーザーがYouTuberに対して「違反報告をされたくなければ金を払え」と要求する恐喝行為が発生しています。

I Was Blackmailed–Any YouTuber Could Be Next
https://www.gamefromscratch.com/post/2020/05/26/I-Was-Blackmailed-Any-YouTuber-Could-Be-Next.aspx

始まりは、YouTubeチャンネルのGameFromScratchに投稿されたムービーが1本削除されたことでした。GameFromScratchの管理人はYouTubeの自動動画削除システムの誤動作と考えていましたが、謎の人物から送られてきた「お前のビデオを削除した」というメッセージでムービーの削除が人為的なものであることが発覚。

管理人が「どうやって削除したんだ?」と聞いても、相手は「削除できるから削除したんだ」と答え、さらには「復元させたいなら金をよこせ」と恐喝。管理人によると、相手は50ドル(約5370円)分のビットコインを払うよう要求してきたそうです。管理人が要求を断ると、相手は「チャンネルを消して欲しいのか? 交渉に応じないなら潰れてもらう」とメッセージを返しました。以下のスクリーンショットが実際のやり取りです。


その後、YouTubeに投稿されているGameFromScratchのムービーが約2カ月の間に4本削除され、さらには3回違反警告を受けたためにGameFromScratchのチャンネルまで停止されてしまいました。管理人はYouTube側に恐喝を受けた経緯を説明し、チャンネルとムービーを復元するよう依頼。結果、アカウントと3本のムービーを復元することに成功しましたが、1本のムービーは復元することができませんでした。

GameFromScratchのチャンネルとムービーは、複数のユーザーから不適切なコンテンツとして違反報告されたために削除されたそうです。そのため、削除された4本のうち1本のムービーはYouTube側から正式に不適切なコンテンツと判断されてしまい、復元には至りませんでした。GameFromScratchの管理人は、ボットによって複数のアカウントから違反報告が行われたと推測しています。


GameFromScratchの管理人は、自身が受けた被害は他のクリエイターにも起こりうると述べ、「YouTubeが我々の声に耳を傾け、クリエイターたちが将来このような狂気から守られることを願っている」とコメントしています。

なお、YouTubeでは2019年にも違反報告を悪用してYouTuberを恐喝する事件が発生しています。

YouTubeの違反報告プログラムを悪用してYouTuberを恐喝する事件が発生 - GIGAZINE


さらには「YouTubeの著作権プログラムは壊れている」というYouTuberの声も上がっています。YouTube側も、虚偽の違反報告をしたユーザーを特定して訴えたり、違反警告システムを改訂したりしていますが、ユーザーが違反報告を容易に行える点については2020年においても具体的な対策は取られていません。

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in ネットサービス, Posted by log1m_mn

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