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TwitterのCEOが5億円以上を「ベーシックインカム」を目指す非営利団体に寄付したことが判明


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって多くの人々が仕事を失うなどの影響を受けている中で、政府が全ての国民に対して最低限の生活を送るのに必要な現金を支給するベーシックインカムが注目を集めており、ローマ教皇が「今こそ、ベーシックインカムを検討すべき時かもしれません」と提言するなどの動きも起こっています。そんな中、Twitterとモバイル決済企業のSquareでCEOを務める実業家のジャック・ドーシー氏が、ベーシックインカムの推進を目指す非営利団体に対し、500万ドル(約5億4000万円)の寄付を行ったことが報じられました。

Twitter's Jack Dorsey Is Giving Andrew Yang $5 Million to Boost UBI - Rolling Stone
https://www.rollingstone.com/politics/politics-news/twitter-jack-dorsey-andrew-yang-coronavirus-covid-universal-basic-income-1003365/

Jack Dorsey pledges $5 million to Andrew Yang’s UBI and COVID-19 relief efforts - The Verge
https://www.theverge.com/2020/5/21/21266096/twitter-jack-dorsey-andrew-yang-universal-basic-income-cornavirus-donation


2020年4月、ドーシー氏はCOVID-19のパンデミックに伴うさまざまな問題に対処するため、自身が所有する10億ドル(約1080億円)にも相当するSquareの株式を寄付して「Start Small」というCOVID-19に関連した慈善基金を設立しました。Start Smallの活動はCOVID-19の問題が解決した後も継続され、COVID-19終息後は少女の健康や教育と、ベーシックインカムの普及を目的とした事業に資金提供を行う予定だとドーシー氏は語っています。


新たにドーシー氏はStart Smallを通じて、アメリカの実業家・政治活動家であるアンドリュー・ヤン氏が設立した「Humanity Forward」という団体に、500万ドル(約5億4000万円)の寄付を行うことを発表しました。Humanity Forwardはユニバーサル・ベーシックインカムの普及をサポートする非営利団体であり、ドーシー氏の寄付は2020年5月に配信されたヤン氏のポッドキャストの中で公表されました。

Humanity Forwardの設立者であるヤン氏は、18歳以上のアメリカ国民に対し月額1000ドル(約10万8000円)のベーシックインカムを支給するユニバーサル・ベーシックインカムの実現を目標に掲げ、2020年のアメリカ大統領選挙に民主党から出馬した人物。ヤン氏はオンラインを中心に多くの人々の支持を集めたものの、いくつかの予備選の結果から、これ以上支持者から支援金をもらうのは間違っていると感じたとのこと。そして、2020年2月11日に行われたニューハンプシャー州においての民主党予備選挙の投票締め切りをもって、大統領選挙から身を引くことを決断しています。

その後の2020年3月にヤン氏はHumanity Forwardを設立し、ユニバーサル・ベーシックインカムの実現に向けた活動を続けていくことにしました。ほぼ同じタイミングでCOVID-19のパンデミックがアメリカを襲い、多くの労働者らが失業などの被害を受けたことから、ヤン氏の訴えるユニバーサル・ベーシックインカムは大きな注目を浴びることとなりました。


ドーシー氏が寄付した500万ドルはHumanity Forwardを通じて、COVID-19のパンデミックによって失業したり経済的なダメージを負ったりした2万人もの人々に対し、250ドル(約2万7000円)の少額給付として分配されるとのこと。これ以前にも、Humanity ForwardはCOVID-19のパンデミックからコミュニティが立ち直るのを支援するため、200万ドル(約2億2000万円)もの現金給付を実施しています。

ヤン氏はポッドキャストの中で、「ジャックの寄付は、現在の景気後退時に困窮している何万人もの人々に直接影響を与えるだけでなく、アメリカにおけるユニバーサル・ベーシックインカムを主張するHumanity Forwardと私たちの運動に役立ちます。私たちは全てのアメリカ人に対しユニバーサル・ベーシックインカムが可能であると知っています。Start Smallからの500万ドルは、全国の家族のために何ができるのかを実証する助けになります」とコメント。

ポッドキャストに登場したドーシー氏は、ユニバーサル・ベーシックインカムが「長い間待ち望んだアイデア」だったと指摘。「私たちが政策を変えることができる唯一の方法は、ユニバーサル・ベーシックインカムが機能する理由について実験を行ってケーススタディを提供することです」と述べています。

by TED Conference

ヤン氏はユニバーサル・ベーシックインカムを推進する理由について、作業の自動化と人工知能の進歩により、世界経済が根本的に変革する体勢が整っているからだと主張しています。「この歴史的な経済的変化に対処しているならば、変化に対応する人々を助ける真の解決策をもたらす必要があります」と、ヤン氏は訴えています。

数百万もの中小企業で使用されているオンライン決済およびECプラットフォームであるSquareのCEOとして、ドーシー氏は「この自動化を主導する担当者は誰もおらず、止められる人もいません」と指摘。レジ係を削減してオンライン中心の決済モデルに移行するといった労働力を自動化する動きは、COVID-19のパンデミックによってさらに加速すると考えているとのこと。

ドーシー氏は、ユニバーサル・ベーシックインカムがパンデミックで収入を失った人の助けになるだけでなく、急速に変化する経済における一種のセーフティネットになると考えています。「全ての分野が自動化の影響を受けている中で、ユニバーサル・ベーシックインカムは人々が立つことができる床となります。この床の上に立って、新しい世界への移行を学んでいる最中の人々が生き残り、子どもたちを養うことが可能となり、知識と安息を得ることができます」と、ドーシー氏は主張しました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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