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Uberが新型コロナウイルスの流行に伴う前回の大量解雇からわずか2週間後にさらに3000人の従業員を解雇すると発表

by www.quotecatalog.com

配車サービス大手のUberは、2020年に世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、2020年5月6日に約3700人のフルタイム従業員を解雇することを明らかにしました。それからわずか2週間後の5月18日、Uberはさらに3000人の従業員を解雇することを発表しました。

Uber reportedly to cut 3,000 more jobs
https://www.cnbc.com/2020/05/18/uber-reportedly-to-cut-3000-more-jobs.html

Uber lays off 3,000 people in second big round of cuts | Ars Technica
https://arstechnica.com/cars/2020/05/uber-lays-off-3000-people-in-second-big-round-of-cuts/

Uber lays off 3,000 more employees in latest round of COVID-19-inspired cuts - The Verge
https://www.theverge.com/2020/5/18/21262337/uber-layoff-3000-employees-covid-19-coronavirus


5月上旬に実施されたCOVID-19のパンデミックに伴う最初の解雇ラウンドでは、Uberは約3700人のフルタイム労働者を解雇しました。2019年末の時点でUberの従業員数は約2万6900人であり、一気に全従業員の14%近くが解雇されたことになります。人員削減は「COVID-19のパンデミックに伴う経済的な課題と不確実性」に対応するためだそうで、Uberのダラ・コスロシャヒCEOは年内の自身の基本給を返上することにも同意したとのこと。

それから2週間も経過しないうちに、Uberは新たに3000人もの従業員を解雇することを発表しました。これでUberの従業員数は2019年末の約2万6900人から2万人ほどまで減少することとなり、実に4分の1近くのスタッフが削減されることとなります。数千人もの従業員を解雇することに加え、Uberは世界中で45のオフィスを閉鎖するほか、2019年9月に立ち上げたUber Incubatorを廃止するなど、事業統合も進めています。

一方で、Uberはコストがかかる全てのサイドビジネスを放棄しているわけではなく、自動運転プログラムの開発を進めるAdvanced Technologies Groupは、一部の従業員が解雇されたものの引き続き存続されます。コスロシャヒCEOはUberの自動運転車の開発について、「常に長期的な投資でした」と述べました。

by Rex

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Uberの中核事業である配車サービス事業は、2020年4月の売上が前年比で80%も減少したとのこと。コスロシャヒCEOは、「パンデミックの劇的な影響と最終的な回復の予測不可能性を踏まえて、Uberのモビリティと配達プラットフォームに注力し、ビジネスの現実に合わせて会社のサイズを変更しています。それが今日、私たちにいくつかの辛い選択をさせました」と述べました。

配車サービスが深刻なダメージを受けている一方で、UberのフードデリバリーサービスであるUber Eatsは、世界中がCOVID-19のパンデミックに脅かされる中で急成長しています。Uber Eats部門の予約は前年比で54%も増加しているそうですが、配車サービスの深刻な損失を補うほどではないとのこと。「Uber Eatsの成長は加速しているものの、現時点では私たちの費用をまかなうことはできません」と、コスロシャヒCEOは従業員に宛てたメールの中で述べています。

by Franklin Heijnen

コスロシャヒCEOは従業員に宛てたメールで、「強力な退職手当や医療保険、退職者の能力開発など、Uberを離れる人々に手厚いサポートを提供するために取り組みました」と述べ、アメリカにビザで滞在する人や育児休暇中の人にも特別な配慮をしていると主張しています。Uberは第2四半期に実施される一連の解雇パッケージに1億1000万ドル(約118億円)~1億4000万ドル(約150億円)、オフィスの閉鎖に伴って6500万ドル(約70億円)~8000万ドル(約86億円)を費やすと計画しているとのこと。厳しい状況下でも主要なビジネス機能を維持するため、Uberの取締役会は2020年中の現金給与を全額受け取らないことも決定しています。

なお、COVID-19のパンデミックによる悪影響を受けているのは、Uberと競合するライバル企業のLyftでも同様です。4月29日にはLyftが全従業員の17%に当たる982人を解雇することが明らかとなり、配車サービスは人々が外に出なくなったことで深刻なダメージを受けていることがうかがえます。

COVID-19のパンデミックによる影響は常に変化しており、コスロシャヒCEOは従業員に宛てたメールの中で、将来に関して約束することを避けています。「私はCOVID-19の攻撃から世界の予測不可能性について重要な教訓を学んだため、私はUberの未来について絶対的な確信を持って主張するつもりはありません。しかし、私たちは今、本当に難しい決断をしていることをお伝えします。そうすることで私たちは別れを告げ、自分たちができることを明確にして、前に進み、自信を持って再構築を開始できるようになります」と、コスロシャヒCEOは述べました。

by Tati Tata

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in ネットサービス, Posted by log1h_ik

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