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「実在の車両を作中に登場させた」件に関する裁判で「Call of Duty」開発元のActivisionが勝訴

by Skall_Edit

人気戦争系FPS「Call of Duty」シリーズに実在の軍事輸送車両「Humvee(ハンヴィー)」が登場している件に関し、同車の生産メーカーであるAMゼネラルが起こした訴訟について、「Call of Duty」の開発元であるActivisionが一審で勝訴しました。担当したジョージ・ダニエルズ裁判官は、本件は「表現の自由」に該当し、商標侵害には当たらないと見なしました。

Humvee
https://www.documentcloud.org/documents/6823541-Humvee.html


'Call of Duty' Wins First Amendment Victory Over Use of Humvees | Hollywood Reporter
https://www.hollywoodreporter.com/thr-esq/call-duty-wins-first-amendment-victory-use-humvees-1287882

2017年11月9日、AMゼネラルはActivisionを「『Call of Duty』にハンヴィーが登場している」として、商標侵害で訴えました。訴えを受け、Activisionはeスポーツ組織Major League Gamingと共同戦線を張る形で訴訟を開始。この訴えは「実在する製品を作中に登場させることの可否」に関わる問題として大きく注目を集め、知的財産権を専門とするアメリカの大学教授が連名で「商標法表現の自由を踏みにじることは許されない」という(PDFファイル)書簡を送りつける事態にまで発展しました。

この一件を詳しく報じたニュースメディアのハリウッド・リポーターによると、今回の訴訟に注目が集まったのは、結果次第で芸術作品に商標が使用される場合の可否を決める「ロジャース・テスト」と呼ばれる判断枠組みが修正される可能性があったことも大きな要因とのこと。ロジャース・テストは1989年のロジャース対グリマルディ事件という映画内に登場する架空の映画にまつわる商標権を争った裁判において確立され、表現の自由と商標権が互いに食い違った場合に論拠として引用されてきました。ロジャース・テストでは、「商標の使用が芸術的に意味があるのかどうか」「芸術的に意味がある場合には、誤解を招くような使われ方をしているのか」という2点が論点になります。


今回の訴訟において、AMゼネラルは「商標侵害行為が明らかで、なおかつ有名な商標を侵害している場合には、商標権は表現の自由と同等に扱われるべき」と主張。似たような社名が原因で訴訟に発展したポラロイド対ポララド事件を引用した上で、プロモーションイベントやユーザーガイドなどで「Call of Duty」のロゴとともに描かれたハンヴィーを証拠として提出し、「Activisionがハンヴィーの商標を所有しているかのような誤解を招いている」と言い立てました。

この主張に対して、ダニエルズ裁判官は、「Call of Duty」がハンヴィーを作中に登場させることについて「リアリズムを芸術的な目標とする場合、実際の軍隊が使用する車両が現代戦をテーマにするゲームに登場するというのは、疑いなくリアリズムを高める」と述べ、ハンヴィーの使用は芸術的に意味があると認定。さらに、「AMゼネラルは車両を製造する企業だが、Activisionはゲームを開発する企業であり、それぞれの製品は類似性が低い」と判断し、「誤解を招く」というAMゼネラルの主張を退けました。

by Jerry Edmundson

ダニエルズ裁判官は「原告は判決を覆すのに十分な証拠を提示できなかった」「『Call of Duty』の持つ芸術性はリアリズムしかないという仮定は、作中にストーリー性のあるキャンペーンモードがあるため覆されうる。しかし、リアリズムはそれ自体が芸術性な利点といえることは間違いない」と述べています。

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in ゲーム, Posted by log1k_iy

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