メモ

ポジティブに生きるためには「今という瞬間に集中すること」と「将来を見据えること」の両方が重要


日々の生活の中にはさまざまなストレス要因が存在し、多くの人がストレスを感じながら生きています。そんな日々のストレスを乗り切るためには、マインドフルネスプロアクティブ・コーピングを組み合わせることが重要だとノースカロライナ州立大学の研究チームが発表しています。

Thinking ahead and staying in the present: Implications for reactivity to daily stressors - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886920301604

To Stay Positive, Live in the Moment – But Plan Ahead | NC State News
https://news.ncsu.edu/2020/03/mindful-proactive-positive-mood/


ノースカロライナ州立大学心理学部のShevaun D. Neupert教授率いる研究チームは、Neupert教授が2017年と2019年に行った調査データを元にして、マインドフルネスとプロアクティブ・コーピングがストレスに対する反応にどのような影響を与えるのかについて分析を行いました。研究チームによると、マインドフルネスは「いま、この瞬間の体験に目を向けてありのまま見つめる」という心理的な過程のことで、プロアクティブ・コーピングは「将来的にストレスが発生する可能性を減らすために、計画を立てる」ことを指しています。

分析の対象となった調査データは、被験者の調査開始時点での「プロアクティブ・コーピングを行う傾向」に加えて、続く8日間の調査期間中のアンケートからに割り出された「マインドフルネスの達成度合い」です。この調査には、60歳から90歳までの被験者116人と、18歳から36歳までの被験者107人の計被験者223人が参加しました。

調査結果を分析したところ、プロアクティブ・コーピングを行うことは、日々のストレス要因の効果を減らすことに効果があり、マインドフルネスと組み合わせるとストレス要因の持つネガティブな影響の4分の1を軽減できたとのこと。しかし、被験者が「マインドフルネスを達成できていない」と報告した日には、この効果はほぼなくなったそうです。


この研究結果について、Neupart教授は「プロアクティブ・コーピングとマインドフルネスを組み合わせると、あらゆる年齢層の人が日常的なストレスに対して回復力を持てるようになることを示しています」と主張。「今という瞬間に集中せずに将来のことに思いをはせる傾向がある人にとって、マインドフルネスを実行してみることは特に有用です」とコメントしました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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