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YouTubeやNetflixが一部地域で映像ビットレートを下げていることが判明、その理由とは?


映像ストリーミング配信サービスのNetflixが、およそ1カ月にわたってヨーロッパを対象に配信ムービーのビットレートを下げることを2020年3月19日に発表しました。また、YouTubeもヨーロッパを対象に、ムービーのデフォルト表示での画質を落とすことを明らかにしています。

Netflix will reduce its European network traffic by 25 percent to manage surge - The Verge
https://www.theverge.com/2020/3/19/21187078/netflix-europe-streaming-european-union-bit-rate-broadband-coronavirus

Netflix, YouTube cut video quality in Europe after pressure from EU official | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2020/03/netflix-and-youtube-cut-streaming-quality-in-europe-to-handle-pandemic/

Netflixは、IT系メディアのThe Vergeに対して「Netflixは30日間にわたって、ヨーロッパのすべてのストリームで、ビットレートを削減することを決定しました。これによってヨーロッパ全体のNetflix関連のトラフィックがおよそ25%削減され、ユーザーに質の高いサービスを提供できると予測しています」という声明を発表しました。


Netflixは2011年頃からOpen Connectと呼ばれるプログラムを採用しており、Netflixのトラフィックを地域別に調整しています。またNetflixは、帯域幅に基づいて配信している映像の画質を自動調整するツールを使用していることをThe Vergeに明かしています。

トラフィックにあわせて映像のストリーム品質を調整することで、「ネットワークが重くて映像に全くアクセスできない」「映像の読み込みがなかなか進まず、視聴中でも映像が途切れ途切れに再生される」といった、ユーザーにストレスがかかるような状況が発生しないようになります。

また、世界最大の動画配信サイトであるYouTubeは、「ヨーロッパでは、デフォルトの映像画質を一時的に自動設定から標準解像度(480p)に変更している」と述べ、この変更はヨーロッパとイギリスを対象に30日間適用されるとしました。YouTubeの親会社であるGoogleは、IT系メディアのArsTechnicaに「ネットワーク使用量がピークに達したのは数回程度です」「ネットワーク使用量をより減らすために、システムを自動的に調整するための対策を講じています」と答えています。


今回のNetflixやYouTubeによるストリーミング画質制限は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に合わせた自宅待機の増加がトラフィックの増加をまねくことが予想されるため、欧州委員会がNetflixやYouTubeに働きかけた結果」と各メディアは報じています。また、欧州委員会のティエリー・ブレトン委員長は、Netflixのリード・ヘイスティングスCEOとの電話会談で「COVID-19に打ち勝つため、私たちは自宅待機しています。リモートワークと映像ストリーミング配信は自宅待機という状況で大いに役立ちますが、インフラストラクチャに負担がかかる可能性があります」とツイートしています。


なお、イギリスのインターネットサービスプロバイダーであるBTは、確かにインターネットの使用量は通常時と比較して35~60%ほど増加したとしていますが、ゲームの更新とサッカーのストリーミング実況で最もトラフィックが増大した時でも問題がなかったため、ネットワークにはまだ余裕があるとみています。また、大手企業のCloudflareもトラフィックの増加を認める一方で「開発の遅延や封鎖措置などに伴う困難により、個々のアプリやウェブサービスが停止する可能性はあるものの、インターネットの中核は堅牢なため、インターネットそのものが使えなくなることはないでしょう」と述べています。

「新型コロナウイルスの影響でインターネットトラフィックがどう変化したのか?」をCloudflareが公開 - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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