ハードウェア

Appleがデュアルカメラ搭載でAR機能も強化した新型iPad Proを発表、トラックパッド付き新型Magic Keyboardも


Appleが新型のiPad Proを2020年3月25日(水)に発売することを発表しました。本体カラーはシルバーとスペースグレイの2色で、ディスプレイサイズは11インチと12.9インチの2モデルが用意されています。

Apple、LiDARスキャナ、トラックパッド対応を特長とする新しいiPad Proを発表。 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/03/apple-unveils-new-ipad-pro-with-lidar-scanner-and-trackpad-support-in-ipados/

iPad Pro - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/ipad-pro/

新型iPad Proは8コアCPU+8コアGPU+Neural Engine+組み込み型M12コプロセッサのA12Z Bionicチップを内蔵することで、「iPad史上最高のパフォーマンス」を実現しているとAppleはアピールしています。なお、A12Z Bionicは、iPhone 11やiPhone 11 Pro/Pro Maxに搭載されているA13 Bionicよりも世代としては1つ前のチップセットとなります。

ディスプレイはLiquid Retinaディスプレイで、2388×1688ピクセル解像度・264ppiの11インチと、2732×2048ピクセル解像度・264ppiの12.9インチが用意されています。前モデルのiPad Proと同じく、ホームボタンを排除して可能な限りベゼルを狭くしたデザイン。前面に搭載されているTrueDepthカメラによるFaceIDで、ロック解除やApp Storeでの購入、Apple Payなどが可能になります。また、前モデルと同様に第2世代Apple Pencil対応で、マグネットで固定できるようになっています。


新型iPad ProはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しているとのこと。ただし、Wi-Fi+Cellularモデルはあるものの、5Gには対応していません。バッテリー駆動時間は、Wi-FiモデルがWi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間、Wi-Fi+Cellularモデルが携帯電話データネットワークでのインターネット利用で最大9時間を想定。充電はUSB-Cポートから行います。

前モデルから大きく変わったのが背面カメラ。iPhone 11を思わせる四角のカメラモジュールに、12メガピクセル・f/1.8の広角カメラと10メガピクセル・f/2.4・視野角125°の超広角カメラのデュアルレンズを搭載し、2倍の光学ズームと最大5倍のデジタルズームが可能になっています。


さらに、背面にはLiDARスキャナが搭載されています。LiDARスキャナは最大5メートル先の対象物までの距離を、100万分の1秒レベルのスピードで正確に計測可能。これによって、より高いレベルのARコンテンツを楽しめるだけでなく、iPad Proを向けるだけで人の身長測定をすばやく行ったり、部屋の家具のサイズを瞬時に測ったりすることができるようになったとのこと。LiDARスキャナとA12Z Bionicチップ、さらにiPad Proに搭載されている3軸ジャイロや加速度センサーなどを組み合わせることで「全く新しいレベルのAR体験が可能になった」とAppleは述べています。


そして、iPadOS 13.4が日本時間2020年3月25日に正式リリースされます。このiPadOS 13.4で最も大きな進化がトラックパッドやマウスへの正式対応。マウスカーソルは矢印アイコンではなく、円形のハイライトになります。このトラックパッドへの対応と同時に、手元にトラックパッドが配置された新しいMagic Keyboardが登場します。Magic Keyboardは新型iPad Proにマグネットで取り付けることが可能で、カンチレバー式ヒンジによって最大130度まで視野角を調整できるフローティングデザインになっているとのこと。


実際に新型Magic Keyboardに新型iPad Proを取り付けるとどんな感じなのかは、リリースと共に公開された新型iPad Proのプロモーションムービーを見るとよくわかります。

iPad Pro — How to correctly use a computer — Apple - YouTube


新型Magic Keyboardを取り付けた新型iPad Pro


iPad Proをまるでノートパソコンを開くように持ち上げて……


クイッ


なんとなくiMacを思わせるようなフローティングデザインのラップトップPCといった見た目です。


キーにはLEDが内蔵されていて、暗いところでもキートップを認識可能。


トラックパッドを指で操作すると……


白い円上のハイライトが画面上を動きます。なお、トラックパッド操作とタッチ操作が同時に入力された場合はタッチ操作が優先されるそうです。


新型iPad Proの本体カラーは11インチモデルと12.9インチモデルの両方ともシルバーとスペースグレイの2色用意されています。ストレージ容量はそれぞれ128GB・256GB・512GB・1TBという4種類で、価格(税別)は以下の通り。

・iPad Pro(2020) 11インチ
128GB:8万4800円(Wi-Fiモデル)、10万1800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
256GB:9万5800円(Wi-Fiモデル)、11万2800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
512GB:11万7800円(Wi-Fiモデル)、13万4800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
1TB:13万9800円(Wi-Fiモデル)、15万6800円(Wi-Fi+Cellularモデル)

・iPad Pro(2020) 12.9インチ
128GB:10万4800円(Wi-Fiモデル)、12万1800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
256GB:11万5800円(Wi-Fiモデル)、13万2800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
512GB:13万7800円(Wi-Fiモデル)、15万4800円(Wi-Fi+Cellularモデル)
1TB:15万9800円(Wi-Fiモデル)、17万6800円(Wi-Fi+Cellularモデル)

すでに予約受付は始まっていて、発送は2020年3月25日となっています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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