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やるべきことに集中して生産性を上げるための科学的戦略3つ


夢や目標を実現させるためには目の前のことに集中して生産性を上げる必要がありますが、そんな時に重要になるのがやみくもに集中しようと試みることではなく、戦略です。「意識を変える」といった抽象的なものではなく、「寝る前にToDoリストを作成する」といった、すぐに実行できる具体的な戦略を海外メディアのInverseが挙げています。

3 psychological strategies to be more focused at work
https://www.inverse.com/mind-body/3-ways-to-maximize-your-to-do-list-to-boost-productivity-at-work

◆1:皿洗いや散歩などで「息抜き」を行う


やるべきことに集中するには、適切に頭を休める必要があります。ジョギング、料理、皿洗いなど、どのようなことでもいいので、1日のうちいくらかは、集中すべきタスクとは別の事に対してマインドフルになることが大切とのこと。たとえば皿洗いにはストレスを緩和させる効果が科学的に認められており、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏も毎日寝る前に皿洗いを行っていると語っています。

また、2018年のペンシルベニア州立大学の調査によると、158人の大学生を対象とした研究で、散歩をして呼吸と周囲に注意を払った学生は、その後、ネガティブな感情が減少したと示されました。幸福を増加させるために大きな努力は必要なく、ただ歩いている間に周囲に気を払うだけでよいとのこと。

◆2:寝る前に「翌日以降にやること」を書き出す


散歩や皿洗いといったタスクで頭がすっきりしたら、「寝る前にToDoリストを書く」というタスクを実施することも推奨されています。ベイラー大学の研究者らが行った実験では「寝る前に翌日からの数日にやるべきタスクを全て書き出したグループ」と「寝る前に過去数日に行ったタスクを書き出したグループ」の脳の活動を観察しました。この実験の結果、翌日以降のタスクを書き出してから寝たグループは、より早く眠りにつくことができたとのこと。

実験を行ったMichael K. Scullin氏は、「私たちは1日24時間年中無休の文化の中で生きており、ToDoリストを作らないことは、就寝時間に『未実行のタスク』についての心配を生み出してしまうようにみえます」と語り、寝る前に翌日以降のタスクを書き出すことは心配を軽くすることにつながると述べました。

◆3:仕事と「再接合」を行う


リフレッシュした脳を再び仕事に集中させるためには、仕事へのリアッタチメント(再接合)が必要だと、過去の研究から考えられています。リアッタチメントとは人が仕事との精神的つながりを再構築することを意味しますが、何がリアタッチメントにつながるかは人によって差があるとのこと。たとえば、「特定のタスクについて考える」「仕事前に1日をシミュレートする」「通勤中の上司との会話」「コーヒーを飲みながらToDoリストを実行する」などがリアタッチメントにつながる行為の例です。研究を行った組織心理学者のシャーロット・フリッツ氏は、「組織は従業員が仕事に再び向き合うことを助け、仕事への移行をスムーズにする規範とルーチンを開発する必要がある」と述べています

リアタッチメントを通じて人はよりポジティブな経験を作り出して仕事の目標に向かって没頭することが可能とのこと。何がリアタッチメントになるかは個人差があり、日によってリアタッチメントの度合も変わってくるので、自分が1日の始めに何をすると精神的な意味で仕事に再接合できるようになるのかを意識して見分けることが大切です。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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