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実写映画版「AKIRA」は「すべて保留になった」とタイカ・ワイティティ監督がコメント

by Gage Skidmore

2021年の公開が予定されていた実写映画版「AKIRA」に、監督としてプロジェクトに参加していたタイカ・ワイティティ氏が「すべて保留になった」とインタビューでコメントしました。これにより、実写映画版「AKIRA」の先行きは不透明になっています。

Taika Waititi on Oscars, ‘Jojo Rabbit,’ ‘Thor’ & ‘Star Wars’ Rumors ? Variety
https://variety.com/2020/film/features/taika-waititi-oscars-jojo-rabbit-thor-star-wars-1203501770/

大友克洋の「AKIRA」の実写映画化については、2007年から話が持ち上がっており、当初はルアイリ・ロビンソン監督が起用されることになっていました

「実写映画版「AKIRA」の監督が決まったらしい - GIGAZINE


しかし、ロビンソン監督は「AKIRA」を撮影することなく降板に。空席となった実写映画版「AKIRA」の監督は、紆余曲折(うよきょくせつ)を経て2017年に映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」で知られるタイカ・ワイティティ監督に白羽の矢が立ちました。

ワイティティ監督はその後、2019年5月に正式に実写映画版「AKIRA」の監督に就任。同時に、映画の公開日が2021年5月21日に決定しました。

「AKIRA」実写映画版の公開が2021年に決定 - GIGAZINE


しかし、ワイティティ監督就任から2カ月後の2019年7月に、ワーナーブラザーズが「AKIRAを無期限に保留する」と発表。エンターテイメント情報サイトVarietyによると、「AKIRA」の企画が頓挫したのは、キャスティングの難航やワイティティ監督が当時「マイティ・ソー4」と呼ばれていたシリーズ第4弾「Thor: Love and Thunder(マイティ・ソー/ラブ・アンド・サンダー)」に注力すると決定したことが主な原因だとのこと。

さらに、ワイティティ監督は、2019年公開の映画「ジョジョ・ラビット」が第92回アカデミー賞のアカデミー脚色賞を受賞したことを受けて、2020年2月にVarietyのインタビューに応じ、「AKIRA」についての質問に「すべてが保留になりました」と答えました。

ワイティティ監督はその理由について、「日程が押してしまい、『ソー』のスケジュールに食い込んでしまったので、『AKIRA』のプロジェクトは2年ほど延期になりました」と説明。「AKIRA」の撮影スケジュールは、2021年公開予定の「Thor: Love and Thunder」以降にずれ込むとしました。ワイティティ監督はさらに、「2年後どころか2日後でもどうか分かりません。最終的にいつかは映画化されると思いますが、私がやるかどうかは、はっきりしていません」と述べて、実写映画版「AKIRA」プロジェクトから降りる可能性もあることを示唆しました。

また、映画「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品「ザ・マンダロリアン」でエピソード監督を務めた縁から、同シリーズについて話題を振られたワイティティ監督は、「こう言ってはなんですが、もっといいストーリーだったら良かったのにと思います」と回答。

by Brecht Bug

続けて、「スター・ウォーズを撮りたいか」との質問に対しては、「それが理にかなっていて、私のキャリアを棒に振ることにならないのであれば、どんな映画でも作りたいです」と前向きな姿勢をのぞかせました。

かねてからワイティティ監督は「スター・ウォーズ」新作映画についての契約交渉が取り沙汰されており、これが実現すればワイティティ監督が「AKIRA」を制作するのはさらに厳しいものになると考えられます。

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in 映画, Posted by log1l_ks

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