サイエンス

SNSで精神障害が話題になると精神科を受診する人が15%増えることが判明


インターネットの普及によってSNSを利用する人は爆発的に増加しましたが、SNS中毒者はメンタルヘルスのリスクが最大78%も高くなるという研究結果のように、SNSが人間の精神に及ぼす影響は注目度の高い研究対象となっています。そうしたSNSと精神の関係をキングス・カレッジ・ロンドンの研究者が調査した結果、Twitterで精神障害のツイートが話題になると精神障害を訴える患者が増加することが判明しました。

Mental health-related conversations on social media and crisis episodes: a time-series regression analysis | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-020-57835-9#author-information

Psychology: High volumes of mental health-related tweets associated with crisis referrals | Scientific Reports | Nature Research
https://www.natureasia.com/en/research/highlight/13212

Spike in mental health patients on days when tweets soar about depression | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/health/article-7973409/Spike-mental-health-patients-days-tweets-soar-depression.html

キングス・カレッジ・ロンドンの研究者はTwitter上のツイートと精神障害との関係を調査するため、ロンドン市内の2つの精神科にデータ提供を依頼。精神障害による入院患者数や在宅医療、医療施設の紹介数を「危機的な出来事」と定義し、2010年から2014年の間、Twitter上のツイートと病院から提供される危機的な出来事のデータを時系列で並べて比較しました。


気温や季節影響を除いてデータを集計した結果、統合失調症に関するツイートが話題になった日は、危機的な出来事の件数が通常よりも15%増加したとのこと。うつ病に関するツイートが話題になった日は、危機的な出来事の件数が通常より9%増加することが判明しました。統合失調症やうつ病に理解を示すツイートが話題になった日でも、危機的な出来事の件数は増加するという結果に。

今回の研究を裏付けるエピソードとして、2014年に俳優のロビン・ウィリアムズが自殺した際、アメリカで自殺者が一時的に急増したことがあげられています。

Robin Williams: Autopsy Confirms Death by Suicide | Hollywood Reporter
https://www.hollywoodreporter.com/news/robin-williams-autopsy-confirms-death-746194


SNSと精神障害の関係性をもとに、SNSから精神障害にかかるリスクの高いグループを特定し、精神障害のリスクが高まる時期を予測できるかどうか判断するため、さらなる調査が必要だと研究者は語っています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
なぜ人は辛い時に「可愛いネコやイヌの写真を送って!」とSNSで訴えるのか? - GIGAZINE

仕事中のネットサーフィンやSNSチェックは職場への満足度を上げて生産性を向上させる可能性がある - GIGAZINE

がんや糖尿病よりも精神障害になる可能性の方が高いと判明、「精神障害になりにくい人」は何が違うのか? - GIGAZINE

インクのしみから性格や精神障害を判断するという「ロールシャッハ・テスト」の仕組みとは? - GIGAZINE

20%以上の若者が1日3時間以上SNSを使用、SNS中毒者はメンタルヘルスのリスクが最大78%も高くなるという研究結果 - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by log1n_yi

You can read the machine translated English article here.