ゲーム

インディーズゲーム専門のクラウドファンディングサイト「Fig」ではどんなゲームが生まれているのか?


インターネット上で不特定多数の人から資金調達を行うクラウドファンディングのサイトにはKickstarterMakuakeなど、さまざまなものがありますが、「Fig」はゲームに特化したクラウドファンディングのウェブサイトです。ヒットの可能性を秘めたゲームの卵を求めて、Figに登録されたプロジェクトをのぞいてみました。

Fig|Support Independent Developers
https://www.fig.co/

上記URLをクリックするとFigのトップページにアクセスできます。登録されているゲームを見るには、メニュータブから「GAMES」をクリック。


「VIEW MORE GAMES...」をクリック。


支援募集中のプロジェクトを見るには「OPEN ACCESS CAMPAIGNS」をクリックします。


記事作成時点では、4件のプロジェクトが支援募集中でした。試しに「Put 'Em Up!」と「Unexplored 2: The Wayfarer's Legacy」がどんなゲームなのかを見てみました。サムネイルをクリックするとプロジェクトのページが開きます。


各プロジェクトのページでは、ムービーやスクリーンショットが公開されており、詳しいゲームの情報を見ることができます。記事作成時点で「Put 'Em Up!」は目標資金(5000ドル)到達まであと2%(117ドル)というところまで来ていました。なお「Put 'Em Up」は日本語で「両手をあげろ」という意味です。


デフォルメされた動物キャラクターが目を引く「Put 'Em Up!」がどんなゲームなのかはYouTubeでも見ることができます。

Put 'Em Up! (Animal Heist Simulator) - YouTube


「Put 'Em Up!」は、動物たちが銀行などに忍び込んで強盗を繰り広げるゲームです。


武器や道具を駆使し、時にはガラスに人間をぶつけて侵入経路をパズルのように確保しながら金品を強奪するという、かわいい見た目に反して、えげつない内容です。


オンラインおよびローカルプレイで、1~4人で遊べるようになる予定とのこと。


「Put 'Em Up!」のリワードは2種類。どちらも「ゲーム価格の割引」と「スタッフクレジットに名前が載る」というものでした。記事作成時点で13ドル(約1400円)のリワードは完売していました。


プロジェクトを支援したい場合は「ADD TO CART」をクリックします。


リワードの選択画面が表示されるので、希望のリワードを選択します。ゲームを2~4個セットで購入することで割引になるというアドオンもありました。リワードを選択したら「FINISH AND PAY」をクリック。


支払いはクレジットカードかデビットカードのみとなっています。メールアドレス、カード名義人、カード情報を入力して「PAY $15 USD」をクリックすると支払い手続きが行われます。


記事作成時点で目標額の69%となる1万7200ドル(約190万円)を集めていました。なお、プロジェクトごとに設定されている目標額は異なります。既にSteamで登場している「Unexplored」の続編となっています。


「Unexplored 2: The Wayfarer's Legacy」もYouTubeでムービーが公開されています。

Unexplored 2: the Wayfarer's Legacy・Update Trailer November 2019 (PRE-ALPHA) - YouTube


「Staff of Yendor」と呼ばれる(つえ)を破壊するために世界を旅するというゲームで、キャラクターが死ぬと2度と生き返らないという特徴があります。しかし、攻略したクエストやダンジョン、倒した敵などの情報は引き継がれ、次の冒険に影響を与えます。


例えば前の主人公が「村の近くにいるオオカミを倒す」というクエストを攻略した場合は、次の主人公が村を訪れると店にいいアイテムが入荷しているといった変化があります。しかし、前の主人公がクエストを攻略しなかった場合、村は滅んでしまい、次の主人公が冒険を進めるのが難しくなってしまいます。


Figでは進行中のプロジェクトだけでなく、既にリリースされたゲームを見ることもできます。メニュータブから「RELEASED GAMES」をクリック。


記事作成時点では9種類のゲームがリリースされていました。試しに「Kingdoms and Castles」がどんなゲームなのか見てみました。


プロジェクトは目標の1万5000ドル(約165万円)の約725%である10万8767ドル(約1195万円)を集めて終了していました。かなりの支援を集めたゲームのようです。


「Kingdoms and Castles」がどんなゲームかは以下のムービーでも確認できます。

Kingdoms and Castles Preview - YouTube


一見、街を設計するシムシティのようなゲームです。


家や畑をつくって、のどかな村を街へと発展させるゲームかと思いきや……


大きな船がやってきて海賊が上陸。


建物に火をつけ、住民をさらっていきます。これはひどい。


海賊などの脅威に対抗すべく、城壁や攻撃手段を整えながら街を発展させていくのが「Kingdoms and Castles」の魅力となっています。


支援の募集が終わったゲームには購入のリンクが張られています。ゲームを購入したい場合は「BUY NOW」をクリック。


「Kingdoms and Castles」はSteamでの購入が可能となっていました。別途、Steamのインストールおよびアカウント登録の必要があるので注意が必要です。


Figでは、プロジェクトが目標金額に達した場合のみ、開発者に資金が渡される方式が取られています。目標金額に届かずプロジェクトに失敗した場合は、開発者は支援金額を受けとれません。惜しくも目標金額に届かなかったゲームも公開されたままになっており、ゲーム制作の難しさを垣間見ることができました。

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in ネットサービス,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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