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新型コロナウイルスの大流行でiPhoneの出荷台数が10%落ちるとの予測

by Drew Coffman

国内外で猛威を振るう新型コロナウイルスによる影響はテクノロジー業界にも波及しています。Apple関連の信頼できる情報を取り扱うアナリストのミンチー・クオ氏が、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年1月から3月にかけてのiPhone出荷台数が減少すると予測しています。

Kuo: iPhone shipments in Q1 to drop 10% due to coronavirus, Q2 uncertain - 9to5Mac
https://ww.9to5mac.com/2020/02/02/kuo-iphone-shipments-drop-coronavirus/

新型コロナウイルスの感染拡大により、中国政府は国内の工場を一時閉鎖するよう命じました。この命令により、iPhoneの生産を請け負うFoxconnなどの中国にあるハイテク工場は、1~2週間にわたり閉鎖されることとなります。ただし、Foxconnは「新型コロナウイルスの発生によって製造のスケジュールを調整したり工場を閉鎖したりしない」と声明を発表。政府からの工場閉鎖命令が出されたのがちょうど春節(旧正月)の休暇時期であったため、同社が請け負う製造業務に支障はないと主張しています。

新型コロナウイルスの影響でFoxconnやSamsungのハイテク工場に閉鎖命令 - GIGAZINE

by iphonedigital

クオ氏は「最新の調査は、iPhoneの供給が新型コロナウイルスの影響を受けていることを示している」と述べ、Appleの2020年第2四半期(2020年1~3月)のiPhone出荷台数は当初の予定よりも10%減少すると予測。これにより、クオ氏は同四半期のiPhone出荷台数が3600~4000万台程度にまで落ちると見積もっています。

さらに、クオ氏は新型コロナウイルスの感染拡大がどのように進行していくことになるか不明なことから、Appleの2020年第3四半期(2020年4~6月)におけるiPhone出荷台数を予測することは非常に困難になると述べました。


なお、Appleの2020年第1四半期(2019年10~12月)の業績報告によると、同期の売上高の60%以上をiPhoneが占めています。

Appleが2020年第1四半期の業績を発表、iPhone 11人気から10兆円超の売上を記録 - GIGAZINE


加えて、新型コロナウイルスの感染拡大はクオ氏が「Appleが2020年前半にリリースする」と予測した、忘れ物トラッカーの「AirTag」やワイヤレス充電マット、ハイエンドヘッドホンといった新型プロダクトの発売時期を遅らせることになる可能性があるとも指摘。

Appleが2020年前半に忘れ物トラッカー「AirTag」やワイヤレス充電マットを発表か - GIGAZINE

by eleven x

なお、新型コロナウイルスの感染拡大により、AppleもGoogleと同じように2020年2月9日まで中国全土の小売店舗やオフィスを閉鎖したと報じられています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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