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【訃報】J・R・R・トールキン作品の編集者として残された作品を出版してきたクリストファー・トールキン氏死去

by Annie Spratt

「指輪物語」の作者であるJ・R・R・トールキンの三男で、編集者としてトールキンの遺稿を数多く出版、後世のトールキン研究に大きく貢献したクリストファー・トールキン氏が亡くなりました。95歳でした。

Christopher Tolkien has died – The Tolkien Society
https://www.tolkiensociety.org/2020/01/christopher-tolkien-has-died/


JRR Tolkien's son Christopher dies aged 95 | Books | The Guardian
https://www.theguardian.com/books/2020/jan/16/jrr-tolkiens-son-christopher-dies-aged-95

クリストファー氏は1924年11月21日、父J・R・R・トールキンと母エディス・トールキンの三男としてイングランド北部のリーズに生まれました。


クリストファー氏が生まれたころ、トールキンはリーズ大学の教授職にあり、まだ小説の執筆はしていませんでしたが、第一次世界大戦従軍時からエルフ語や物語世界の構想を膨らませていて、1925年に元いたオックスフォード大学に戻ってから執筆活動が始まりました。

1937年に出版された「ホビットの冒険」は、もともとはトールキンが自分の子どもに向けて書いた作品で出版用のものではありませんでしたが、出版社の人間がトールキンを説き伏せて出版にこぎ着けたとのこと。


当然、自作が人気になるなどと思っていなかったトールキンは「出版はこれっきり」と考えていたようですが、子どもだけではなく大人にも人気を博し、続編の依頼が舞い込むことになりました。そうして書かれたのが、1954年から1955年にかけて3巻構成で発売された「指輪物語」でした。トールキンは三部作(3巻)にする予定はありませんでしたが、第二次世界大戦後の紙不足の影響で分冊されることになったものです。


トールキンは亡くなるまで、「ホビットの冒険」や「指輪物語」の舞台である「中つ国」の物語を書き続けました。1973年にトールキンが亡くなったとき、「シルマリルの物語」は未完成で、一部だけが完成した状態でした。これを引き継いだのがクリストファー氏で、当時マニトバ大学の学生だったガイ・ガブリエル・ケイ氏を助手としてオックスフォード大学に呼び寄せ、1977年に出版にこぎ着けました。ケイ氏はのちに、ファンタジー作家として名をなしています。

さらに、遺稿から1980年に「終わらざりし物語」を、1983年から1996年にかけて「中つ国の歴史」全12巻を出版するなどして、トールキン研究に大いに貢献しました。最後の作品となったのは2018年の「The Fall of Gondolin(ゴンドリンの陥落)」でした。

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in メモ, Posted by logc_nt

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