メモ

恨み相手のもとにSWATを出動させる「スワッティング」を組織的に実行していた男をついに逮捕・起訴

by Marc Cooper

アメリカ警察の特殊部隊SWAT(スワット)や警察官をうその通報で出動させ、ターゲットに嫌がらせを行うという「スワッティング」が近年は頻繁に報告されており、死者が出る事態にも発展しています。多くの無実の人が被害にあい問題視されるスワッティングですが、新たに、著名なゲーマーやジャーナリスト、政府関係者をターゲットに組織的にスワッティングを行っていたとして、大学生が逮捕されました。

IN THE UNITED STATES DISTRICT COURT FOR THE EASTERN DISTRICT OF VIRGINIA
(PDFファイル)https://www.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.vaed.464952/gov.uscourts.vaed.464952.2.0.pdf

Alleged Member of Neo-Nazi Swatting Group Charged — Krebs on Security
https://krebsonsecurity.com/2020/01/alleged-member-of-neo-nazi-swatting-group-charged/

FBI arrests man suspected of orchestrating dozens of “swatting” calls | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2020/01/fbi-arrests-man-suspected-of-orchestrating-dozens-of-swatting-calls/


逮捕されたジョン・ウィリアム・カービー・ケリー被告はサイバーセキュリティを勉強する大学生であり、「Deadnet」と呼ばれるインターネット・リレー・チャット(IRC)を利用して仲間と協力し、これまでに数々のスワッティング攻撃を行ってきました。たとえばケリー被告は2018年11月、「授業に出なくていいようにするために」大学をターゲットにスワッティング攻撃を行っています。

FBIによればケリー被告は仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用し、接続元を隠してVoIPでスワッティングの通報を行ったとのこと。通報内容は「何者かがM16自動小銃パイプ爆弾を持って大学のキャンパス内にいる」というものでした。

by Navy.mil

それまでに複数のスワッティングを実施してきたケリー被告でしたが、上記のスワッティング後に再び警察に電話した時に、自分自身の電話番号でかけるというミスを犯してしまいます。すぐに間違い電話だと謝罪して電話を切ったケリー被告でしたが、警察はその声から、1回目にかかってきた虚偽の通報の人物だと特定し、ケリー被告の元を訪れました。警察の質問に対しケリー被告は通報を行ったことを認め、寮の家宅捜査が行われたところ、2台の電話・ノートPC・電子記憶端末が見つかり、逮捕へとつながったわけです。

調べが行われた結果、大学以外にも、ケリー被告は2018年11月にアフリカ系アメリカ人が多く通う教会のスワッティングに関わったとみられています。このスワッティングでは夕方の祈りの時間にスワットが入ったため、教会に関係した人は一時避難する事態となりました。また、著名ゲーマーのアンドレア・ロベンスキー氏をターゲットにしたスワッティングではロベンスキー氏や母親が取り押さえられ、ロベンスキー氏は精神的な苦痛を受けるとともに、母親は直後に脳卒中となっています

実際にロベンスキー氏が当時の経験について語るムービーは以下から見ることができます。

I Got SWATTED - Here's What Happened | Vlog 229 - YouTube


FBIの供述書から、Deadnetのメンバーは白人至上主義であり、ネオナチのムーブメントに共感していたことが明らかになっています。Deadnetのメンバーの何人かは「Doxbin」と呼ばれるダークウェブにウェブサイトを持っており、そこには何百人という人物の名前・住所・電話番号・IPアドレス・社会保障番号・誕生日といった個人情報がリスト化されていたそうです。そして、スワッティングが完了した人物の情報の横には青い銃のアイコンが表示されていたとのこと。


Deadnetのメンバーは自分たちの世界を脅かす記事を書く数十人のジャーナリストもターゲットにしており、実際に、ピューリッツァー賞を受賞した作家のレオナルド・ピッツ氏も2019年7月に被害にあいました。リストに記されたピッツ氏の名前の横には青い銃のアイコンと「反白人/政治的作家」という表記があったと報告されています。

ケリー被告は2020年1月10日にバージニア州アレクサンドリアの連邦裁判所に出廷しました。ケリー被告に対する脅迫罪には、最大5年の懲役刑が科される可能性があるとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
オンゲープレイヤー同士のいさかいから全く無関係の人が警察官に射殺される事件が発生、一体何が起こったのか? - GIGAZINE

ネットの恨みはSWAT出動で晴らす、17歳の少年が女性ゲーマーを標的にしたスワッティングの恐ろしい犯行手口とは? - GIGAZINE

ゲーム上の口論を発端に全く関係ない第三者が警察に射殺された事件で偽の通報をした人を逮捕、ただし容疑者はまだ存在する可能性あり - GIGAZINE

16歳で約3億円超を獲得したフォートナイト世界大会王者が配信中に襲撃される - GIGAZINE

虚偽の通報で無関係な人をSWATに射殺させる「スワッティング」の依頼者にも有罪判決が下る - GIGAZINE

in メモ, Posted by logq_fa

You can read the machine translated English article here.