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「イランのミサイルの誤作動」が原因でイラン発のウクライナ国際航空752便が墜落した可能性

by Ethan McArthur

2020年1月2日、アメリカがイラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官を暗殺、その報復にイランは1月8日にイラクに駐屯するアメリカ軍の拠点を弾道ミサイルで攻撃しました。両国間に緊張が走る中、イランがアメリカ軍を弾道ミサイルで攻撃したのと同じ1月8日に、1機の航空機が墜落する事故が起きました。この事故の原因は「イランのミサイルシステムの誤作動によるもの」とメディアが報じています。

Iranian Missile System Shot Down Ukraine Flight, Probably by Mistake, Sources Say
https://www.newsweek.com/iranians-shot-down-ukraine-flight-mistake-sources-1481313

Pentagon Believes Iran Shot Down Ukrainian Airlines Flight by Mistake: Multiple Reports
https://gizmodo.com/pentagon-believes-iran-shot-down-ukrainian-airlines-fli-1840901315

2020年1月8日、イランの首都テヘランにあるエマーム・ホメイニー国際空港発、ウクライナの首都キエフにあるボルィースピリ国際空港着のウクライナ国際航空752便が離陸直後に墜落し、乗員乗客176人全員が死亡しました。このウクライナ国際航空752便墜落事故を起こしたのは、ボーイング737 ネクストジェネレーションという機体で、事故時点での機齢は約3年、2020年1月6日に定期メンテナンスを受けたばかりでした。

墜落時のボーイング737 ネクストジェネレーションを撮影したという映像がTwitter上で公開されています。


BNO Newsも同じ動画をTwitterに投稿しています。


機体墜落の原因について、イランメディアは「墜落は機械トラブルによるもの」と報じていました。ウクライナ大使館も当初はイラン側と同じように事故原因を「機械トラブルによるもの」としていましたが、のちに撤回しています。

パイロットが遭難信号を送る前に機体が墜落してしまっていることから、報道当初からイラン側の主張する「機械トラブル」については疑われており、アメリカメディアのCBS Newsは、「ウクライナの国家安全保障会議で秘書を務めるOleksiy Danylov氏が、墜落原因のひとつはミサイルにあると述べた」と報じていました。

イラン側は墜落現場からブラックボックスを回収していますが、回収したブラックボックスの解析をアメリカ側に委ねないことを表明。ウクライナ国際空港はテヘランへのフライトを一時的に停止することを発表しています。

by Ethan McArthur

最新の情報によると、アメリカの国防総省関係者は「イランのミサイルシステムが誤って撃墜した」と考えているようです。Newsweekが国防総省の関係者3人から独自に入手した情報によると、ボーイング737 ネクストジェネレーションがエマーム・ホメイニー国際空港を離陸した直後にイランがロシア製の地対空ミサイルシステム「トールM1」を打ち上げ、誤って機体を撃墜してしまったとのこと。

国防総省の関係者と政府の情報機関で働く高官が、Newsweekに対して「アメリカ国防総省の評価は、事故が偶発的なものであったというものです」と語ったそうです。情報筋によると、アメリカによるソレイマニ司令官暗殺により、イラン革命防衛隊の対空システムが活性化したとのことで、その結果今回の事故が起きたとみられている模様。

CBS Newsのクリス・ヴァン・クリーブ記者は、人工衛星がミサイル発射時の赤外線の発光を2つ検出したとツイートしており、これがトールM1の発射したミサイルではないかと推測されています。


ドナルド・トランプ大統領もホワイトハウスで行われた記者会見の中で、「機体はかなり荒れた地域を飛んでいたので、誰かが間違いを犯した可能性があります」と、ボーイング737 ネクストジェネレーションを撃墜したミサイルが誤射によるものである可能性について言及しました。


なお、Newsweekはアメリカ中央軍の司令部にコメントを求めていますが、返答は得られていません。

加えて、Gizmodoは「トランプ政権は地球上で最も誠実なグループというわけではありません。この種のニュースであっても何らかの証拠が公表されるまでは、常に懐疑的であることが重要です」と記しています。

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in メモ,   動画, Posted by logu_ii

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