ハードウェア

Samsungが「AI搭載のボール型ロボット」「ARメガネと外骨格によるフィットネストラッキング」などをCES 2020で発表


2020年1月07日から2020年1月10日にかけてアメリカ・ラスベガスで行われた世界最大級の技術見本市CES 2020において、Samsungが「ボール型のスマートロボット」「ARメガネと外骨格によるフィットネストラッキング」「AIアシスタントのBixby搭載スピーカー」などの発表を行いました。

Samsung Electronics Declares “Age of Experience” at CES 2020 - Samsung US Newsroom
https://news.samsung.com/us/samsung-age-of-experience-keynote-ces-2020/

Samsung’s CES vaporware keynote details AR glasses, fitness exoskeleton | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2020/01/samsungs-ces-vaporware-keynote-details-ar-glasses-fitness-exoskeleton/

LG and Samsung TVs at CES: Bezel-free, smaller OLEDs, and more | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2020/01/lg-and-samsung-tvs-at-ces-bezel-free-smaller-oleds-and-more/

◆ボール型のスマートロボット「Ballie」
Samsungが発表したプロジェクトのうち、最も興味深いといえるのがAIを搭載したボール型のスマートロボット「Ballie」です。Ballieは家の中で人の後ろについて回る、野球ボールほどの大きさのロボットであり、周囲の状況を把握するカメラやスマートスピーカーが搭載されています。Ballieには顔認証機能があるため、ユーザーを識別して少し距離を空けて追跡することが可能とのこと。

CES 2020のステージ上では、実際にBallieがプレゼンターの後を追いかけるデモンストレーションが行われたそうです。Samsungの発表を報じたArs Technicaは、「有用な機能のデモンストレーションはなく、Ballieはペットのように扱われていました。確かにかわいいです」と述べています。


ステージ上でのデモンストレーションとは別にSamsungが公開した、Ballieのデモムービーがこれ。


まだ薄暗い部屋の中で光るBallie。その後ろには犬のお腹が見えています。


滑らかに動き出したBallieですが……


ユーザーはまだ眠っています。


すると、Ballieが光を放ち……


閉められていたカーテンが開き、太陽の光が差し込みました。Ballieはスマートスピーカーとしての機能を持っているため、家中のIoTデバイスを稼働させることが可能。


眠っていたユーザーに光が当たります。


続いてBallieが動かしたのは……


縦長のスマートスクリーン。


眠っていたユーザーも起きだします。


Ballieは顔認証機能が搭載されているため、ユーザーの顔をしっかりと認識できます。「ハイ、Ballie」と呼びかけるユーザーは、Ballieのことをペットのように扱っているようです。


ユーザーの後ろを一定の間隔を空けつつ追いかけるBallie。


BallieはIoT家電を起動したり、スクリーンにユーザーの後ろ姿を表示したりします。


ユーザーが出かけた後は……


同じく家に残された犬のために、スクリーン上にムービーを流しました。


Ballieに搭載されたカメラで撮影したムービーを、ユーザーのスマートフォンに送信することもできます。


犬が床にお菓子をバラまいてしまった時は……


自動でお掃除ロボットを起動させ、掃除させることも可能。


BallieについてSamsungは「一部の機能は実際の製品とは違う可能性があります」と述べ、コンセプトモデルではなく商用展開を目指していることを示唆しましたが、価格やリリース日についての発表は他の製品も含めてなかったとのこと。

◆ARメガネと外骨格によるフィットネストラッキング
また、Samsungは「GEMS」というARメガネとSamsung製スマートフォン、Samsung製スマートウォッチ、外骨格デバイスを組み合わせたシステムを公開しました。

by Samsung

GEMSのシステムは「外骨格と強力なソフトウェアの統合」であると説明され、デモンストレーションではGEMSを用いたフィットネストラッキングが行われました。プレゼンターによると、GEMSを使うことでフィットネスデータをスマートフォンと同期可能で、トレーニングについて専門的なフィードバックを受けられるとのこと。ARメガネはワイヤレスではなく有線で接続されており、Ars TechnicaではSamsung製スマートフォンと接続して使用するもので、単独で使うものではないのではないかと予想しています。


◆Bixby搭載スピーカー
Samsungは2017年に独自のAIアシスタントである「Bixby」を発表し、2018年にはBixby搭載のスマートスピーカーである「Samsung Galaxy Home」についてアナウンスしました。しかし、記事作成時点でもBixby搭載のスマートスピーカーは発売されていません。

ところが、CES 2020においてSamsungはBixby搭載スピーカーの開発を続けていて、2020年のうちに発売予定であることが明らかになりました。Samsungは当初のBixby搭載スピーカーよりも小型で安価なバージョンであるGalaxy Home Miniの開発を進めており、2020年前半にGalaxy Home Miniを市場に投入する予定だとのこと。

Ars Technicaは、スマートスピーカー登場が遅れた原因について、Samsungが本質的にはハードウェアメーカーであり、ソフトウェア開発を得意とするメーカーとの戦いに苦戦したという見方を示しています。

by DennisM2

◆SamsungとLGの新型テレビ
新型テレビとして「ほぼ完全にベゼルレスな8Kテレビ」である「Q950TS」の発表も行われました。画面とベゼル部分の比率は99:1であり、ベゼルの幅はわずか2.3mmしかないとのこと。

by Samsung

また、「モバイル世代」に焦点を当てた新型テレビとして、「Sero」という垂直方向に画面が回転するテレビも発表しました。スマートフォンで撮影した垂直方向のムービーに慣れている世代にとって縦長のディスプレイは自然なものであり、スマートフォンなどのデバイスからムービーをスクリーンに映すこともできるそうです。

実際にSeroが縦方向に回転する様子は、以下のムービーで確認可能。


Samsungとは別に、LGは2020年モデルとして、8K対応のテレビを全8種投入すると発表したほか、「巻き取り型の有機ELテレビ」を2020年の第2四半期か第3四半期に出荷することも明らかにしました。2019年にLGは「クルクルと巻き取って収納可能な有機ELテレビ」を発表しましたが、2020年にようやく「LG Signature RX」という名称で発売されるとのこと。LGの幹部によると、価格はおよそ6万ドル(約660万円)になる見込みです。

実際にLGのテレビが箱の中から登場する様子は、以下のムービーで確認できます。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik

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