誰もが知るグリム童話を大人向けホラーにアレンジした「Gretel ＆ Hansel」予告編が公開中

19世紀に出版されたグリム童話に収録された話の1つ「ヘンゼルとグレーテル」を大人向けにアレンジしながら映像化したホラー映画「Gretel ＆ Hansel」の予告編が公開されました。主人公となる16歳の少女グレーテルを演じるのは、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」でベバリーを演じたソフィア・リリスです。

GRETEL & HANSEL Official Trailer (2020) - YouTube


森の中を歩くグレーテル(演：ソフィア・リリス)

弟のヘンゼル(演：サム・リーキー)は「おとぎ話を話して」とグレーテルにせがみます。

「あるはずのないものが見え出した」とグレーテルが怖がりながら見つめる先の森に浮かび上がる、何者かのシルエット。

「君たちは家から追い出された。着の身着のままで自分たちの力だけで生き抜くんだ」

ヘンゼルとグレーテルが森をさまよっていたのは、家から追い出されて行く当てもなくなってしまったからでした。

「おなかすいた」

「ぼくの方がおなかすいた」

「そばにおいで子豚ちゃん」と額を合わせて、お互いに豚の鳴き真似をして微笑みます。

そんな2人の前に突如現れた、三角形をした奇妙な家。

「ケーキがたくさんある！」と、ヘンゼルは勝手に家へ上がり込んでしまいます。

一方、窓から中をのぞいていたグレーテルは、ヘンゼルが突如目の前から消えてびっくり。

あわてて巨大な石を拾って……

家に向かって投げつけますが、家はびくともしません。

今度は家に火を放とうとします。

そこで突然家のドアが開き、中から現れたのは……

この家に住むホルダ(演：アリス・クリッジ)

グレーテルは家に招かれ、「初めまして、私はグレーテルで、この子は弟のヘンゼルです」とホルダに自己紹介をします。

あいさつしないままに食べ物をかぶりつくヘンゼル

ホルダは、そんなヘンゼルの髪の毛を突然むしるように抜き取り……

うっとりしたような表情を浮かべながら匂いを嗅ぎます。

グレーテルは「ここは何かおかしい」と脱出を考えますが、ヘンゼルは「でも……楽しいよ」と拒否。

「動物が一匹もいないというのに、ホルダはどこからミルクを絞っているの？」というグレーテルが疑う裏で、森では怪しげな儀式が行われていました。

木に刻まれた逆さのペンタグラムは悪魔の象徴です。

手にした何かがうごめき……

思わず床に落としてしまうグレーテル。

ホルダが慌てるグレーテルを見つめます。

ホルダはグレーテルが「見えないものを見る能力」を持つことに気づいた様子。

「許しと死は同じ魔法なの」とホルダがグレーテルに語ります。

ホルダは口から人間の髪の毛のようなものをひっぱりだして……

「おいしい」とささやきます。

果たしてグレーテルとヘンゼルはホルダの家から逃げることができるのでしょうか？

なお、本来の「ヘンゼルとグレーテル」ではヘンゼルが兄でグレーテルが妹ですが、「Gretel ＆ Hansel」ではグレーテルが姉でヘンゼルが弟と、原作とは逆の年齢設定になっています。このことについて、監督のオズ・パーキンスはインタビューで「『Gretel ＆ Hansel』は、主人公がヘンゼル、グレーテル、魔女の3人だけという部分で原作に忠実です。私たちはグリム童話をもっと大人向けの物語にするために、グレーテルをヘンゼルより年上に設定しました」と語っています。

「Gretel ＆ Hansel」は、アメリカでは2020年1月31日に公開されますが、記事作成時点では日本での公開は未定です。