メモ

CIA・NSAを内部告発したスノーデン氏の著作を「秘密保持契約違反」とした政府の訴訟に下された判決とは?

By Antonio Marín Segovia

アメリカがGoogleやAppleのサーバーにある個人情報をのぞき見るシステム「PRISM」を運用していたことなどを2013年に告発した元アメリカ中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン氏は、自らの半生をつづった著書「Permanent Record」を出版しています。2019年9月にアメリカ政府から「秘密保持契約違反」であると訴えられた著書について、バージニア州東部連邦地方裁判所のリアム・オグレーディ判事により判決が下されました。

Edward Snowden must give government money from new book, judge says
https://www.cnbc.com/2019/12/18/edward-snowden-must-give-government-money-from-new-book-judge-says.html

オグレーディ判事は、「雇用契約で義務付けられた内容に違反しているため、スノーデン氏は著書から得た収入を政府に支払わなければならない」と裁定しました。記事作成時点でオグレーディ判事は、スノーデン氏の著書について、アメリカ政府に支払うべき具体的な金額を詳述していません。金額はオグレーディ判事によって後日決定される可能性が高いとのこと。


オグレーディ判事の判決によると、スノーデン氏がCIAおよび国家安全保障局(NSA)に所属した際に署名した秘密保持契約にはすべて「情報や資料を無許可で開示してはならない」という旨の内容が記載されていたことから、「スノーデン氏がCIA職員として、またNSA職員として勤務していた間に交わした秘密保持契約に違反した」というアメリカ政府の訴えが認められたということです。

また、「スノーデン氏の著書には機密事項を含むCIAとNSAの情報収集活動に関する内容が詳述されており、スノーデン氏は、CIAとNSAのどちらからも本の出版許可を得ていなかった」とのこと。判決によると、スノーデン氏による講演やイベントで提示した資料にも、開示許可を得ていない最高機密の内容が含まれており、スノーデン氏はこれまでに作成したすべての情報データや文書、プレゼンテーションなどを提出するよう求められています。

By photocreo

スノーデン氏の弁護団であるブレット・マックス・カウフマン弁護士は「政府がスノーデン氏の著書など、彼が提出したものを誠実に審査したと考えるのは不自然です。そのため、スノーデン氏は自らの経験を記した著書を不誠実な政府の検閲にさらすより、政府に著作権使用料を支払うことを選びました。私たちは裁判所の決定に異議を唱え、再審を検討します。何百万人もの元政府職員にとって不公平で不透明な刊行前のレビューシステムに大きな改革が必要であることは明白です」とコメントしています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
NSAの内部告発をしたスノーデン氏の著作を「秘密保持契約違反」と政府が主張し売上の差し押さえを要求 - GIGAZINE

NSAが国内最大手通信会社のネットワークを利用して極秘に情報収集を行っていたことが明らかに - GIGAZINE

エドワード・スノーデンが「ドナルド・トランプを恐れるべきではない」と話す真意とは? - GIGAZINE

あのスノーデンがスマートフォンから位置情報を特定されないようにするための装置「Introspection Engine」を開発 - GIGAZINE

NSAの内部だけで流通する国家機密級情報満載のニュースレター「SIDtoday」をスノーデンが暴露して誰でもダウンロード&閲覧可能に、概要はこんな感じ - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1m_mn

You can read the machine translated English article here.