第3世代Threadripper最上位モデルの64コア/128スレッドCPU「AMD Ryzen Threadripper 3990X」が2020年に登場予定

AMDが64コア128スレッドのRyzen第3世代CPU「AMD Ryzen Threadripper 3990X」を2020年に市場に投入すると発表しました。

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AMD Ryzen Threadripper 3990X with 64 cores next year
https://www.guru3d.com/news-story/amd-ryzen-threadripper-3990x-with-64-cores-next-year.html

AMD Ryzen Threadripper 3990X 64 Core CPU Confirmed For 2020
https://wccftech.com/amd-ryzen-threadripper-3990x-64-core-cpu-2020-launch-confirmed/

AMDは2019年11月25日に「2020年に64コア128スレッドを持つハリウッド級クリエイター向けのCPUがデビューします」と発表。PCハードウェアのレビューサイトGuru3D.comはこの発表について、「AMDが『Ryzen Threadripper 3990X』を2020年にリリースすると発表しました。本来は2020年1月に開催される電子機器の見本市CES 2020で発表する予定でしたが、AMDは予定を前倒ししたようです」と述べています。

AMDはコア数以外には「Ryzen Threadripper 3990X」の詳細を明らかにしていませんが、Guru3DTRX40チップセットに対応したマザーボードに搭載可能であるとGuru3Dは報じています。また、同時にリークされたスライドにより288MBの合計キャッシュを持ち、280Wの熱設計電力(TDP)で動作することも判明しました。

実は、この発表に先駆けること11月8日には、TRX40の発売を報じたマザーボードメーカーMSIが、誤って「Ryzen Threadripper 3990X」を搭載したTRX40のムービーを公開していました。MSIはすぐにムービーを削除して、問題のないムービーに差し替えましたが、PC関連ニュース専門サイトWccftechが保存したキャプチャには、128スレッドのCPUがぎっしり並んだタスクマネージャが映っています。

Wccftechはさらに、「Ryzen Threadripper 3990X」には64コアも搭載されているにもかかわらず、TDPが280Wと「Ryzen Threadripper 3960X(24コア)」や「3970X(32コア)」から据え置きである点から「『Ryzen Threadripper 3990X』の動作クロックは低めに抑えられている可能性があります」と指摘。コア単体のクロック数はベース3GHz・ブースト時4.5GHzになると予測しました。また、価格については「Ryzen Threadripper 3960X」や「3970X」の価格設定の傾向から2999ドル(約32万円)と推測しています。

AMDは発表の最後に「2020年にはもっとエキサイティングなお知らせが待っています」と述べて、CES 2020で「Ryzen Threadripper 3990X」の詳細を明らかにすることを示唆しました。