メモ

中国政府の「拘束中の作家に言論の自由賞を与えるな」という脅迫をスウェーデン首相が一蹴

By TheDigitalArtist

スウェーデンの文化団体が中国で拘束中の作家・桂民海(グイ・ミンハイ)氏に対して言論の自由を称える賞を授与しました。授与に対して在スウェーデン中国大使館は「重大な過ち」だと抗議しましたが、スウェーデン首相は「この種の脅迫に屈するつもりはない」と回答しました。

PEN International — Sweden: Tucholsky Award fitting tribute to…
https://pen-international.org/news/sweden-tucholsky-award-fitting-tribute-to-gui-minhai

Swedish PM hits back at China over literature prize threat - The Local
https://www.thelocal.se/20191115/china-threatens-sweden-over-prize-to-dissident-author

China threatens Sweden over support for jailed book publisher | News | DW | 16.11.2019
https://www.dw.com/en/china-threatens-sweden-over-support-for-jailed-book-publisher/a-51276420

China threatens Sweden after Gui Minhai wins free speech award | Books | The Guardian
https://www.theguardian.com/books/2019/nov/18/china-threatens-sweden-after-gui-minhai-wins-free-speech-award

桂民海氏は中国生まれのスウェーデン人作家です。桂民海氏は10年間で約200冊もの中国の政治・政治家に関する本を書き上げる傍らで、香港で中国で発禁処分を受けた本を販売する銅鑼灣書店(コーズウェイベイブックス)という書店を経営していました。


2015年、桂民海氏を含む銅鑼灣書店の関係者5人が中国や香港などで謎の失踪を遂げるという事件が発生し、8カ月後に行方不明になった関係者は中国当局によって拘束されていたことが判明しました。この事件に対して、香港では中国当局の不当拘束に対する抗議行動が行われるなど、大きな波紋が広がりました。

In Pictures: Over 1,000 protesters chant 'no to authority' in support of returned bookseller | Hong Kong Free Press HKFP
https://www.hongkongfp.com/2016/06/18/1000-protesters-chant-no-authority-support-returned-bookseller/


桂民海氏は2017年10月17日に解放されましたが、2018年1月19日に再度拘束。2019年11月時点でも中国当局による身柄の拘束が続いている状態です。

渦中の桂民海氏に対して、2019年11月に国際ペンクラブのスウェーデン支部は、言論の自由をたたえる「トゥホルスキー賞」を贈りました。トゥホルスキー賞はナチス・ドイツからスウェーデンに逃亡したユダヤ人作家クルト・トゥホルスキーにちなんだ賞で、迫害を受けるか亡命を余儀なくされた作家が対象となっています。

桂民海氏に賞が授与されることに対して、在スウェーデン中国大使館は「重大な過ち」と述べ、「桂民海は虚言を流布していたことで知られています。スウェーデンペンクラブは政治的な意図と中国に対する敵意と偏見によって、桂民海に対する同賞の授与を決定しました。この茶番劇を画策した者に対して、独善的なナルシズムから脱却して桂民海に対する賞の授与を撤回することを求めます」と公式に抗議しました。

Chinese Embassy Spokesperson: Awarding a Criminal is a Sheer Farce
http://www.chinaembassy.se/eng/mtfw/sgfyryw/t1713886.htm


中国からの反発を受けながらも、スウェーデンペンクラブは授賞式を敢行。授賞式にはアマンダ・リンド文化民主主義大臣が出席する一方で、中国で拘束されている桂民海氏に対しては「空席」が用意されました。授賞式でリンド大臣はスピーチを行い、「桂民海氏は釈放されるべきです。スウェーデンでは、彼の行動には表現の自由が適応されます」と述べました。

中国との軋轢に関して、スウェーデンのステファン・ロベーン首相は「この種の脅迫に屈するつもりはありません。スウェーデンには表現の自由が存在します」と回答。在スウェーデンの桂从友中国大使は、スウェーデンのラジオ局のインタビューに対して、「スウェーデン政府の代表者がこのようなイベントに参加することに固く反対します。このようなことが続くならば対策を講じます」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「中国は海外に対しても言論統制を強めており企業は決断を迫られている」と専門家が主張 - GIGAZINE

なぜ中国人留学生は香港デモを理解できず中国政府を支持するのか? - GIGAZINE

中国当局が香港デモをおとしめるためにTwitter上で展開している作戦とは? - GIGAZINE

「今後は中国とそれ以外の2つのインターネットが存在するようになる」と元Google CEOのエリック・シュミットが語る - GIGAZINE

中国がついに全言語のWikipediaへのアクセスを遮断へ - GIGAZINE

香港デモを支持したプロゲーマーに処分を下した企業に対しファンや従業員からも批判の声 - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1k_iy

You can read the machine translated English article here.