不健康な食品を食べないことにこだわる精神障害「オルトレキシア」とは?

By sonyakamoz

近年では、「無添加」「グルテンフリー」「低脂肪」「低糖質」といった「健康に良い」ことをうたった食品がどこにでも見られるようになりました。しかし、「健康に良い食事」に病的に執着するという精神障害「オルトレキシア」は、体と心の健康をむしばみます。

Orthorexia: When 'Clean Eating' Become An Unhealthy Obsession : The Salt : NPR
https://www.npr.org/sections/thesalt/2019/10/07/766847274/when-efforts-to-eat-clean-become-an-unhealthy-obsession

オルトレキシアは脂肪・防腐剤・添加物などの「体に悪いとされるものを食べないこと」にこだわる精神障害です。拒食症との違いは、拒食症は「体重を減らしたい」という強迫観念が原因ですが、オルトレキシアは痩せることを望んでいるわけではなく、健康的で自然な食事に対する強迫観念が原因です。

典型的なオルトレキシアが、アレックス・エバーレイクスさんの経験です。エバーレイクスさんは大学卒業後、自分を変えるため、1日2回の運動と「ほうれん草・鶏肉・卵白・赤唐辛子・キンシウリ・アスパラガス・サーモン・ベリー・無糖アーモンドミルク・アーモンドバター」の10種類の食品だけを食べる生活に切り替えました。エバーレイクスさんは250ポンド(約113kg)の体重から140ポンド(約64kg)まで減量に成功し、6パックに割れた腹筋を手に入れたそうです。

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しかし、次第にエバーレイクスさんは不健康な食べ物を摂取することに恐れを感じるようになったとのこと。出社すると他の人と食事をとる必要が出てくるため、エバーレイクスさんは自宅で働くようになって、やがて外出しなくなり、友達もいなくなりました。

オルトレキシアはかなり最近の現象だとされています。1997年、スティーブン・ブラットマン博士がヨガジャーナルに寄稿したエッセイの中で、ギリシャ語で「正しい」を意味する「ortho」と「食欲」を意味する「orexis」の2語をくっつけて「オルトレキシア(orthorexis)」と言い出したのがその語源。近年、ソーシャルメディアに有名人がダイエット時の食事の写真を投稿するようになったことで、オルトレキシアを患う人が増えているとのこと。

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ニューヨーク市外にある摂食障害治療協同組合の創設者であるソンドラ・クロンバーグさんは健康的な食事を続ける努力を称賛しています。しかし、クロンバーグさんによると、「食事に対する集中が、自分の生活を脅かすようになってしまったならば、摂食障害を疑う必要がある」とのこと。オルトレキシアは不健康な食べ物を避ける強迫観念ですが、健康的な食品だけでは特定の栄養素やカロリーが足りない場合が多く、オルトレキシアが続くと結果的には不健康になります。

エバーレイクスさんはオルトレキシアを患った後、2年間の治療を受けて自らの食事生活を改善しようとしています。エバーレイクスさんは数日ごとに新しい食べ物に挑戦して、食事のことを気にしない友人を作ったとのこと。

エバーレイクスさんは、「私にとってオルトレキシアをコントロールする方法は、『ピザを一切れ食べたとしても、別に世界が崩壊するわけじゃない』と自覚することです」とコメントしています。

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in , Posted by log1k_iy

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