メモ

結婚生活は運命や占いを信じないほど満足度が高いものとなる

by ErikaWittlieb

結婚すると、一緒に住む場所、子どもの数、教育方法など、数々の重要な決定を一緒に行うことになります。そんな場合に運命や占いなどに頼らず、「自分自身で問題を解決しようとする夫婦であるほど、結婚生活の満足度が高くなる傾向がある」という研究結果が報告されています。

Locus of control and marital satisfaction: Couple perspectives using Australian data - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0167487018305865

Quiz: Does destiny shape your decisions? Your answer could affect your marriage satisfaction
https://theconversation.com/quiz-does-destiny-shape-your-decisions-your-answer-could-affect-your-marriage-satisfaction-123345

コロラド大学ボルダー校の研究者は、2001年から2017年の間に7600世帯以上から収集されたオーストラリアの世帯状況・所得・労働動態のデータを元に、統制の所在と結婚の満足度の関連について調査を行いました。

統制の所在とは、行動や評価の原因を自己(内側)や他人(外側)のどこに求めるかという教育心理学の概念のこと。統制の所在が内側にある(内向的)人は、良いことがあると「自分が頑張ったおかげだ」と考え、悪いことがあっても「自分のせいだ」と自責します。反対に統制の所在が外側にある(外向的)人は、良いことがあると「周りのおかげだ」「運がよかった」と考え、悪いことがあると「周りが悪い」「運が悪い」と自分以外を責めます。

調査の結果、夫婦のどちらも統制の所在が内向的である場合、結婚満足度がより高くなる傾向にあることがわかりました。たとえば、夫婦がどちらも運命や占いという「自分ではどうしようもない要素」を信じないタイプであれば、幸せな結婚生活を送れる可能性が高くなるといえます。

by Rirriz

また、夫婦で統制の所在が同じである場合、問題を解決する方法について似たような見解を持つことが多いため、結婚生活はポジティブなものになりやすいとのこと。しかし、統制の所在が同じであることよりも、内向的であることの方が満足度の高い結婚生活のためには必要だと、研究チームは論じています。

さらに、夫婦で統制の所在が異なるケースに注目すると、男性側が外向的である場合、時間の経過と共に男性の結婚満足度が大きく低下する傾向があることもわかりました。ただし、女性では同様の傾向は認められませんでした。

そして、統制の所在は共同生活の上で何かを決定する状況にも大きく左右するとのこと。例えば、「統制の所在が内向的な女性」と「統制の所在が外向的な男性」が結婚した場合、男性が「家計のやりくりは女性に任している」と答えるケースが多く、夫婦で共同に管理しているケースは少なかったことがわかりました。ただし、女性側は「自分に一任されている」と認識していない場合も多かったそうです。

by stevepb

ディーキン大学の応用経済学者で研究チームの一員であるイ・ワンシェン准教授は「今回の調査結果は、結婚を考えているカップルに適用される内容です。なぜなら、カップル・セラピーのような積極的な取り組みをしない限り、統制の所在が変化することはないからです」と述べました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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