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日米巨大ロボバトルを実現させたMegaBotsが破産、クラタスと戦ったEagle PrimeがeBayで販売へ


水道橋重工の「クラタス」と日米巨大ロボットバトルを繰り広げた「Eagle Prime」の開発会社MegaBotsが破産しました。MegaBotsは自社資産を競売にかけるため、eBayのオークションにEagle Primeを開始価格1ドルで出品しました。

Giant Robot on eBay starting at $1 - YouTube


MegaBotsが世に現れたのは2015年のこと。「巨大戦闘用ロボットを作り上げたが、水道橋重工が先に巨大ロボット・クラタスを作り上げていたために『世界初の戦闘用巨大ロボット』にはなれなかった」という理由で、YouTubeで水道橋重工に挑戦状をたたき付けて話題になりました。

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水道橋重工もMegaBotsの挑戦を受け、「もっとカッコよく作れよ」「デカいものに銃つけりゃいいアメリカ文化丸出し」「やっぱ日本文化じゃないですか、巨大ロボットって」と口撃でやり返して日米巨大ロボットバトルの開催が決定。

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2017年に日米ロボットバトルは現実のものとなりました。クラタスとEagle Primeが繰り広げたアツいバトルの詳細は以下の記事で読むことができます。

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しかし、日米ロボットバトル後、資金繰りは悪化しMegaBotsは破産。債務を履行するため、自社資産であるEagle PrimeをeBayで販売することに決定しました。


eBayに出品されたEagle Primeは、起立時の高さは16フィート(約4.8メートル)、しゃがんだときの高さは11.5フィート(約3.5メートル)、重さ15トン、搭乗人数は2人という一点ものの超巨大ロボットで、日本側の「クラタス」と近接戦闘による巨大ロボットバトルを繰り広げたまさにその機体です。


430馬力のV8エンジンに加え、複雑な電装系と油圧駆動システムを備えています。ただし、稼働中は4時間ごとに油圧装置から油漏れが発生するとのこと。


車輪部分は重機・戦車と同様のキャタピラー式。Eagle Primeが重すぎるため、ターン可能なのは整地された地形上のみ。


Eagle Prime本体だけでなく、スペア部品や輸送用コンテナ、さらに交換アタッチメントもセットで販売されます。アームパーツには挟んでつかむタイプのかぎ爪アームや……


約230kgの鉄製ナイフアーム。


「危険すぎて1度しか使われなかった」といういわく付きのドリルアーム。


さらに6インチ(約150mm)ダブルバレル圧縮空気砲まで付属。


ただし、ダブルバレル圧縮空気砲はクラタスとの戦闘時に破損したため、動かない可能性があるとのこと。


Eagle Primeはカリフォルニア州オークランドから発送されるため、アメリカ西海岸へは送料4000ドル(約43万円)+発送期間1週間、アメリカ東海岸在住へは1万7000ドル(約180万円)+発送期間1週間、海外へは5万ドル(約540万円)+発送期間2カ月がそれぞれかかります。


eBayに出品されたEagle Primeは、「状態:中古 日本で一番有名な巨大ロボットとテクノロジー上の優劣を付けるべく、国家の威信を賭けた近接戦闘を行ったため、いくらかの傷やへこみがあります」と注意書きがついています。販売形式は最低価格はなし、開始価格は1ドルというオークション形式で、終了日時は2019年10月4日10時30分。記事作成時点では終了まで1週間以上の期間がありましたが、すでに39件の入札が行われており、最高入札価格は5万100ドル(約540万円)となっていました。

15-Ton 2-Story Tall Gasoline Powered Car-Smashing Piloted Giant Battle Robot | eBay
https://www.ebay.com/itm/133181448480

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in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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