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Amazonがオンライン診療サービスや処方せんのお届けサービスをまとめた「Amazon Care」を従業員とその家族向けに提供中


Amazon本社のあるアメリカ・シアトルでは、Amazonの従業員とその家族向けに、専用アプリ経由でオンライン診療サービスを受診したり、処方せんを直接自宅まで届けてもらったりすることが可能という包括的な医療サービスが受けられる「Amazon Care」というプログラムを運用しています。

Home | Amazon Care
https://amazon.care/

Amazon launches employee health clinic Amazon Care
https://www.cnbc.com/2019/09/24/amazon-launches-employee-health-clinic-amazon-care.html

Amazon is now offering virtual health care to its employees - The Verge
https://www.theverge.com/2019/9/24/20882335/amazon-care-telemedicine-employees-healthcare

Amazon Careは、近年Amazonがみせていたヘルスケア分野への注力の成果のひとつであると考えられます。2018年、Amazonはオンライン薬局のPillPackを買収。2019年初頭には、患者情報を処理するAlexaスキルの開発に関心を抱く6つの医療機関との提携を発表。また、Amazonは社内の健康保険プログラムにも注力しており、2018年にはバークシャー・ハサウェイおよびJPモルガン・チェースと協力し、3社の従業員向けの新しいヘルスケア企業を設立していました。

そんな中、新たにAmazonはワシントン州に本拠地を置く医療機関・Oasis Medical Groupと提携し、従業員向けにオンライン診療サービス・Amazon Careの提供を開始しました。このサービスは記事作成時点ではシアトル在住の従業員向けに提供されていますが、その他の地域のAmazon社員向けにもサービスを提供する計画があるようです。

Amazon Careはオンライン診療サービスだけではなく、自宅もしくはオフィスへの直接訪問診療サービスや処方せんを自宅まで届けるサービスも含まれた「バーチャルケアと対面ケアの両方をベストの形で提供するもの」です。


専用アプリを用いることでオンライン診療サービスを受けることが可能で、風邪やアレルギー、感染症、軽傷など素早い処置が必要な症状への診察や、予防的健康相談、ワクチン接種に関する相談、避妊や性感染症などに関するサービスが利用可能となります。

アプリ内のテキストチャットならば数分で看護師とのメッセージのやり取りが可能になり、健康に関するあらゆる相談やアドバイスを瞬時に受けられます。さらに、ビデオチャットを用いればより専門的な診察を医師または看護師に行ってもらうことも可能。なお、Amazon CareのFAQによると、専用アプリを利用するにはiOS 12.0以降もしくはAndroid 6.0以降を搭載したスマートフォンが必要です。


加えて、テキストもしくはビデオチャットで看護師・医師がより詳細な診察が必要と判断した場合は、自宅またはオフィスに看護師を派遣する「Mobile Care」というサービスを受けることができます。他にも、処方せんを自宅もしくはオフィスに届けてもらうことが可能な「Care Courier」もあり、「2時間以内に多くの処方せんを届けることができます。その他の薬の場合は、お好みの薬局でお受け取りいただけます」とのこと。

サービスを受けられるのはシアトル在住のAmazon従業員である他に、18歳以上の従業員もしくはその配偶者・パートナー・その他扶養家族であること、Amazonの健康保険プランに登録していることが求められます。なお、Amazon Careのサービス提供時間は月曜から金曜までは8時から21時、土日は8時から18時です。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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