レビュー

Apple Watch初のチタニウムケース版「Apple Watch Series 5」をムービー&フォトレビュー


2019年9月11日にAppleが開催した新製品発表イベントの中で、Apple Watchシリーズの最新モデルとなる「Apple Watch Series 5」が発表されました。2015年4月に初代Apple Watchが発売されてから約4年半が経過し、Apple Watchがどのように進化しているのかをさっそくレビューしてみます。

Apple Watch Series 5 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-5/

Apple Watchの外箱は横長のデザイン。


開封すると、中にはApple Watch本体が入った箱とバンドが入っています。今回はバンドに「アンカーグレイスポーツループ」を選びました。


箱を開けるとこんな感じ。


起毛素材に包まれた小さなコレがApple Watch Series 5の本体。


包みの中からチラリ。


中には本体の他に、マニュアル・磁気充電ケーブル、USB電源アダプタが入っています。


マニュアルがやけに分厚いと思ったら、中にはシリコン製の専用バンドである「スポーツバンド」のグレーも入っていました。


というわけで、さっそくケースからSeries 5本体を取り出します。


Apple Watch Series 5で新たに追加されたチタニウムケースおよびセラミックケースは、ステンレススチールケースやアルミニウムケースのApple Watchとは異なる「Apple Watch Edition」という高級モデルに位置します。今回はその中から、チタニウムケースのスペースブラックをチョイス。チタニウムケースのカラーバリエーションはシルバーの「チタニウム」とブラックの「スペースブラック」です。Apple Watch Series 5のケースサイズは44mmと40mmがあるのですが、今回は40mmケース(解像度324×394ピクセル)を選択しています。


背面はこんな感じでモデル名がアルファベットの大文字で書かれています。なお、Series 4と同じく、Series 5には光学式心拍センサーの他に、電気心拍センサー(ECG)も搭載されていますが、記事作成時点では日本でECG機能は使えません。


Apple Watch初のチタニウムケースは、ステンレススチールよりも軽量ながら、重量比強度は2倍という頑丈なケース。表面はつや消し仕上げとなっているため、ステンレススチールケースのような写り込みはありません。そのため「汚れや指紋が付きにくい」とのことでしたが、開封して触ってみると、さっそくベタリと指紋が……。ステンレススチールケースよりも汚れや指紋は目立たないものの、アルミニウムケースよりは目立つといった感じ。


天面と底面には深い溝があり、ここに専用バンドをスライドして設置します。


左側面にはスピーカー用の溝。


右側面には左からサイドボタンと「Digital Crown」。竜頭部分にあるDigital Crownは、クルクル回したりボタンとして押したりできます。ここのデザインもSeries 4と同じ赤い線の入ったものです。


というわけで、さっそくiPhoneとペアリングします。


ペアリング設定が終わるまでの間、Apple Watch本体のディスプレイには各部名称などが表示されるので、初めてApple Watchを購入した人も使い始めるまでにどこにどんなボタンや操作系があるのかを把握可能。


バンドを装着するとこんな感じ。一気に時計感が増します。


Series 5で新しく使えるようになる新機能の「コンパス」は、その名の通りApple Watch上でコンパスを示すことができるというもの。文字盤上に追加するコンプリケーションとしても使用可能です。


文字盤上にコンパスを追加したい場合は、Series 5とペアリングしたiPhoneでWatchアプリを開き、「マイ文字盤」の中から、コンパスを追加したいものを選択。今回は「インフォグラフ」という文字盤にコンパスを追加してみます。


続いて「コンプリケーション」欄の、自分がコンパスを配置したい場所で、「コンパス」を選択。


すると、以下のように文字盤左上の赤枠部分にコンパスが出現。


コンプリケーションの表示が小さすぎたので別の文字盤でもコンパスを追加してみました。赤枠部分にあるのがコンパス。常に必要というわけではありませんが、「初めて降りた駅で北口を探す」など、ちょっとした時に役立ちそうです。


左からアルミニウムケース(スペースグレイ)、アルミニウムケース(シルバー)、ステンレススチール(ゴールド)、チタニウム(スペースブラック)のApple Watchを並べてみました。


最も色が近いのはアルミニウムケースのスペースグレイ(右)。チタニウムでは「スペースブラック」というカラー名になっている通り、アルミニウムのスペースグレイよりも黒いです。なお、実際にペタペタ指で触ってみた感じは、アルミニウムケースの方が指紋などの汚れは目立ちませんでした。


ステンレススチールのゴールドとも並べてみました。ステンレススチールは鏡面仕上げで写り込みが激しいので、個人的にはチタニウムの方が落ち着いた見た目に感じます。


Series 5のディスプレイの正式名称は「感圧タッチ対応LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ」で、その名の通り文字盤を「常時表示」可能となっています。これまでのApple Watchでは手首をクイっと回すなどの「時計を見ようとする動作」を検出し、端末をスリープ状態から解除していましたが、Series 5ではApple Watchを腕に巻いている場合は「ユーザーが時計を見ていないタイミング」でも以下のようなに文字盤が表示されます。


従来通り「時計を見ようとする動作」を検知すると、時計がより大きく明るく表示されます。いろんな文字盤で試してみたところ、スリープ時は文字盤の白色エリアを黒色にしたり、時計の時刻表示部分を縮小したりすることで画面の輝度とバッテリー消費を抑えている模様。


実際にSeries 5を腕に巻いて、常時表示Retinaディスプレイがどんな風に動作するのかを撮影したのが以下のムービーです。

「Apple Watch Series 5」の常時表示Retinaディスプレイはこんな感じ - YouTube


なお、Series 5の電源がオンになっていても、腕に巻いていない場合はスリープ時に文字盤が表示されることはありませんでした。


Series 5は心臓部に64ビットデュアルコアS5プロセッサを採用しており、これはSeries 3のS3プロセッサと比べて最大2倍高速とのこと。ただし、AppleはSeries 4に搭載されているS4プロセッサを「S3プロセッサと比べて最大2倍高速」と発表しており、Xcodeを解読したプログラマーも「Series 5のCPUおよびGPUはSeries 4のものと同等」とツイート海外メディアにも「Series 5のS5プロセッサはSeries 4のS4プロセッサと同等」と報じられています。なお、Series 5のワイヤレスチップはSeries 4と同じBluetooth 5.0をサポートするW3チップです。

また、Apple公式の「Apple Watchのモデルを比較する」ページでは、Series 5のスペックが前モデルのSeries 4ではなく、税別1万9800円から購入可能となったSeries 3と比較されています。Series 3にはない転倒検出機能や電気心拍センサー、第2世代光学式心拍センサー、最大32Gの加速度センサーなどがアピールされていますが、これらはすべてSeries 4時には既に存在していた特徴で、Series 5が持つSeries 4の持っていない特徴としては、コンパス機能や感圧タッチ対応LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ、本体容量が16GBから32GBに増量したことが挙げられます。

なお、Apple Watch Series 5はGPSモデルとGPS+セルラーモデルの2種類が存在しており、より安価なGPSモデルはアルミニウムケースが税別4万2800円から、ステンレススチールケースが税別7万2800円から、チタニウムケースが税別8万2800円から、セラミックケースが税別13万3800円から購入可能。確かにアルミニウムケースよりもステンレススチールやチタニウム製のケースの方が高級感はあるものの、機能面においては大きな差異はなく、初代Apple Watchからステンレススチールケースを使用しているGIGAZINE編集部員からすれば「アルミニウムケースで十分」とのことです。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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