レビュー

Googleの安全な2段階認証を構築し不正アクセスを防ぐ物理キー「Titan セキュリティ キー」使用レビュー


IDとパスワードにより管理される情報は個人の連絡先や写真、住所、クレジットカードなどさまざまです。このため、ひとたびパスワードが流出してしまうと大きな被害を生む可能性が高くなっており、より認証システムを強固にするためにも、「2段階認証」の必要性が高まっています。2段階認証の例としてはスマートフォン端末などへのパスコードの送信があげられますが、端末が2台必要になるというデメリットがあります。手軽に、かつ安全な2段階認証システムとして、Googleが2018年にアメリカでリリースした、安全な2段階認証を提供する物理キー「Titan セキュリティ キー」が日本でも発売されたので、実際に使って確かめてみました。

Titan FIDO U2F セキュリティ キー バンドル、BT & NFC - Google ストア
https://store.google.com/product/titan_security_key_kit

パッケージはこんな感じ。


内容物は、説明書、USB Titan セキュリティキー、Bluetoothセキュリティキー、Bluetoothセキュリティキー用のMicro-USBケーブル、USB Type-C変換アダプター。


セキュリティキーは交通系ICEカードと比較するとこのくらいの大きさです。


◆PCでの設定手順
セキュリティキーとして使用するためには、Googleアカウントから2段階認証の設定を行う必要があります。PCで設定する場合は、Googleにサインインし、右上の赤枠部分をクリック。


「Googleアカウント」をクリック。


「セキュリティ」をクリック。


「Googleへのログイン」の項目で「2段階認証プロセス」をクリック。


「開始」をクリック。


「別の方法を選ぶ」をクリック。


「セキュリティキー」をクリック。


「次へ」をクリック。


ダイアログが表示されるので、2つあるセキュリティキーのどちらかを、USBポートに挿します。


USB Titan セキュリティキーを設定する場合は、直接USBポートから接続します。


Bluetooth Titan セキュリティキーを設定する場合は、同梱のMicro-USBケーブルで接続します。2種類とも設定するのではなく、あくまで使うのはどちらか一方にして、もう一方は安全に保管しておくことが推奨されています。


「セキュリティキーにタッチしてください」という表示が出るので、セキュリティキーをタッチ。


USB Titan セキュリティキーで接続する場合は、扇形の模様が描かれた金色の部分に軽く触れます。


Bluetooth Titan セキュリティキーの場合は真ん中のボタンを押します。


セキュリティキーが認識されたら、セキュリティキーの接続許可を確認するダイアログが表示されるので「許可」をクリック。


チェックマークの画面が表示されたら、セキュリティキーが登録は完了です。


登録完了後は、パスワード入力後にセキュリティキーを確認するダイアログが表示されるので、USB Titan セキュリティキーなら金色の部分、Bluetooth Titan セキュリティキーの場合は真ん中のボタンを押すことで、2段階認証が可能になります。


セキュリティキーを解除するには、セキュリティキーを設定した時と同じく「Googleアカウント」→「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」をクリック。


「オフにする」をクリックすると、セキュリティキーによる2段階認証プロセスをオフにすることができます。


◆iOSでの設定手順
iOSで2段階認証を行う場合は「Google Smart Lock」アプリを端末にインストールする必要があります。

「Google Smart Lock」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/google-smart-lock/id1152066360

App Storeから当該アプリをダウンロード・インストールしたら「開く」をタップ。


2段階認証を行うGoogleアカウントのIDを入力し、「次へ」をタップします。


パスワードを入力し、「次へ」をタップ。


「完了」をタップ。これで「Google Smart Lock」の設定は完了です。


次に「Google Chrome」を起動してアカウントの設定画面を開きます。


「設定」をタップ。


赤枠のアカウント名をタップします。


「ログインとセキュリティ」をタップ。


「2段階認証プロセス」をタップ。


「開始」をタップ。


「別の方法を選ぶ」から「セキュリティキー」を選択します。


「次へ」をタップ。


Bluetooth Titan セキュリティキーを用意し、「次へ」をタップ。


セキュリティキーを押すよう指示されるので……


青色で示されている真ん中のボタンを押します。


Bluetooth Titan セキュリティキーの背面に書かれている6文字のテキストを入力します。


続けて、Bluetooth Titan セキュリティキーの背面に書かれている6桁のPINコードを入力し「ペアリング」をタップすれば設定は完了です。


チェックマークの画面が表示されたら設定完了なので、「完了」をタップします。


◆Androidでの設定手順
Androidでセキュリティキーを使用する場合は、「Google 認証システム」をインストールしておく必要があります。

Google 認証システム - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2

Google Playから当該アプリをダウンロード・インストールしたら「開く」をタップ。


「開始」をタップ。


赤枠部分の「>」をタップ。


「完了」をタップ。


Google Chromeアプリを開き、右上のアイコンをタップします。


「Googleアカウントを管理」をタップ。


「2段階認証プロセス」をタップ。


「開始」をタップ。


「別の方法を選ぶ」から「セキュリティキー」を選択します。


「次へ」をタップ。


「開始」をタップ。


「有効にする」をタップ。


AndroidではNFCによる認証が可能なので、NFCで設定します。「NFCでセキュリティキーを使用する」をタップ。


デバイスの背面にセキュリティキーを置くよう指示されるので……



背面にUSB Titan セキュリティキーをかざします。


チェックマークの画面が表示されたら設定完了なので、「完了」をタップします。


記事中でも触れたとおり、キーは2つありますが、実際に使うのはどちらか1つだけ。使ってみた感じ、USB TitanセキュリティキーはUSBポートに挿して指で触れるだけで認証されるので、2段階認証をスムーズに進められる印象ですが、接続がUSB Type-Aコネクタで、付属する変換アダプターはUSB Type-AをUSB Type-Cに変換するものなので、USB Type-AおよびType-Cポートがない端末を使っている人はさらに別の変換アダプターが必要です。

一方、Bluetooth Titan セキュリティキーはバッテリーがなくなると充電の必要がありますが、ワイヤレスで接続可能であり、Bluetoothさえ使えれば環境を問いません。自分の使用スタイルに合わせて、適した方を使ってください。


「Titan セキュリティ キー」はGoogle ストアで購入可能。価格は税込6000円です。

Titan FIDO U2F セキュリティ キー バンドル、BT & NFC - Google ストア
https://store.google.com/product/titan_security_key_kit

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in レビュー,   ネットサービス,   セキュリティ, Posted by darkhorse_log

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