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インディーズゲームメーカーが「公立学校限定」でゲームを無料公開へ


Zachtronicsはアメリカのワシントン州レドモンドに拠点を構えるインディーズゲーム開発スタジオで、パズルゲームに定評があるメーカーです。そんなZachtronicsが教育機関限定で自社のゲームを提供するプログラム「Zachademics」を開始し、公立の学校向けに5本のゲームを無料公開しました。

Zachtronics | Zachademics
http://www.zachtronics.com/zachademics/

Gamasutra - Zachtronics games are now free for public schools and educational nonprofits
https://www.gamasutra.com/view/news/346053/Zachtronics_games_are_now_free_for_public_schools_and_educational_nonprofits.php

Zachademicsのサイトにアクセスすると、サイトの上部には「あなたがこのサイトに訪れた教育関係者なら、きっと誰かに無料のゲームがあるといわれてアクセスしてきたのですね。確かに、無料のものは何であれ、教育資金難なこの世界では人の関心を引かずにはいられません」と、教育関係者への理解を示すメッセージが表示されます。


Zachademicsで提供されるゲームは次の5つで、いずれもプログラミングやロボティクスをテーマにしたパズルゲームです。また、教材として開発されたゲームではなく、あくまで一般向けのゲームであるため、しばしば「悪い言葉」「暴力」「性的表現」「アルコールや薬物」といった内容が登場するとのこと。ただし、5作ともビデオゲーム表現の倫理審査団体ESRBにより対象年齢13歳以上のTeen(T)指定を受けているため、過激な内容が含まれている心配はなさそうです。

Opus Magnum
Opus Magnumは錬金術師が機械で試薬を錬成していく「エンジニアリングパズルゲーム」です。また、「暴力・性的表現・アルコールへの間接的な言及があります」との注意書きとともに「錬金術がテーマなので、理科の先生を怒らせてしまうかもしれません」との一文もあります。難度は5段階中2だとのこと。Steamでは日本語版「Opus Magnum」もリリースされています。
Opus Magnum, by Zachtronics - YouTube


Infinifactory
Infinifactoryはエイリアンの工場でさまざまな工業製品の生産に従事するという内容の一人称視点の3Dゲームで、「Minecraftっぽく見えるので、この中でたぶん唯一の子ども向けゲームです」とやや自虐的な説明がなされています。また、攻撃的な要素を徹底的に排した「Infinifactory for Schools」も用意されており、こっちは真剣に子ども向けとして開発されたバージョンだとのこと。難度は5段階中2です。
Infinifactory, by Zachtronics - YouTube


InfinifactoryはSteam版PS4版がリリースされていますが、日本語には対応していません。

なお、以下の記事ではInfinifactoryの主任デザイナーで、Zachtronicsの設立者でもあるザック・バース氏が語る、作中のエイリアン文字の誕生秘話を読むことができます。

ゲームに登場する架空の「エイリアン言語の文字」はどうやってデザインされたのか? - GIGAZINE


EXAPUNKS
EXAPUNKSは治療に高額な医療費が必要となる病に冒された元ハッカーとなり、アンダーグラウンドなハッキング情報誌をヒントにプログラムを作成していくという内容のゲームです。作中には悪い言葉が登場しますが、それらをカットするオプションも用意されているとのこと。難度は5段階中3です。「EXAPUNKS」はSteamでダウンロード販売されていますが、英語のみサポートされています。
EXAPUNKS, by Zachtronics - YouTube


SHENZHEN I/O
SHENZHEN I/Oは、深圳のエレクトロニクス工場で働くエンジニアとなってプログラムを書いていくパズルゲームです。内容には薬物やアルコールに関する言及や、わずかな悪い言葉が含まれているとのこと。また、社会主義市場経済をうたう中国が舞台なだけあって、「学生がプレイすると現代資本主義をあざ笑うセンスを助長してしまうかも」とのこと。
SHENZHEN I/O, by Zachtronics - YouTube


難度は5段階中4と高め。Steamで英語版と中国語版がリリースされていますが、日本語はサポートされていません。

TIS-100
TIS-100は、亡くなった叔父が遺した骨董品のようなPCを、アセンブリコードを書いて修理していくというゲームで、Zachtronicsのプログラミングゲームの元祖です。ストーリーは必要最小限なので、誰かの気に障るような内容はおそらく皆無だとのこと。難度は5段階中4です。
TIS-100, by Zachtronics - Teaser Trailer - YouTube


TIS-100はSteam版のほか、iOS版もありますが、対応言語はいずれも英語版のみです。


ゲームは誰にでも無料公開されているわけではなく、教育機関からの連絡に応じてZachtronicsからライセンスが供与され、そのライセンスを使用して教育用のPCにZachtronicsのゲームをインストールさせることができます。


Zachademicsの提供を希望する教育機関は「担当者の名前と役職」「機関の名称・所在地・納税者番号」「提供を希望するゲーム」「インストールするPCの場所と台数」「ゲームを遊ぶ生徒の人数」「ゲームの使用方法(カリキュラムの一環・生徒へのご褒美・クラブ活動など)」といった事項を記載して、Zachtronicsのメールアドレス「zach@zachtronics.com」に連絡する必要があります。

対象となる教育機関は公立校やそれに準じる教育団体に限定されており、私立校や営利目的の教育機関は対象外となっています。ただし、私立校や学習塾なども上記のメールを送るとライセンス数に応じて最高で75%の割引を受けることができるとのことでした。

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in 動画,   ゲーム, Posted by log1l_ks

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