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Wikipediaの共同創立者が「ソーシャルメディアストライキ」を呼びかけ

by LoboStudioHamburg

Wikipediaの共同創立者の一人であるラリー・サンガー氏が、2019年7月4日と5日にソーシャルメディアを一切使わない「ソーシャルメディアストライキ」を行おうと呼びかけています。サンガー氏によると、ストライキの目的は「分散型ソーシャルメディアの開発促進と普及」とのことです。

Social Media Strike! – Larry Sanger Blog
https://larrysanger.org/2019/06/social-media-strike/

サンガー氏は、Wikipediaの前身であるNupediaの設立からWikipediaの立ち上げに参加した人物で、Wikipediaの共同創立者の一人。サンガー氏は2003年頃にWikipediaの運営から離れ、実名制で査読システムを取り入れたオンライン百科事典プロジェクト「Citizendium」を進めています。

そんなサンガー氏が求める「分散型ソーシャルメディア」とは、TwitterやFacebookのように1つの企業によって運営されるシステムと異なり、ユーザーを含めた複数の運営者によって管理されるもの。近年では、マストドンが「Twitterの代替となり得る分散型マイクロブログ」として話題になりました。

サンガー氏によると、ソーシャルメディアストライキとは、ソーシャルメディアを一切使わない行為だとのこと。ただし、「#SocialMediaStrike」というハッシュタグを使って周囲にストライキ宣言を行ったり、署名したデジタル独立宣言の写しを提示して他の人にもストライキに参加するよう促したりすることだけは行ってよいとされています。

by geralt

サンガー氏は「有志によってストライキの告知やデジタル独立宣言の写しを自動でソーシャルメディアに投稿するようなボットが作成されるかもしれない」と個人エンジニアに運動への賛同と参加を促し、さらに「オープンソースの分散型ソーシャルメディアプロジェクトの開発を手伝ってほしい」と要請しています。

サンガー氏は「我々は集団の力を振りかざし、自分のデータ、プライバシー、ユーザーエクスペリエンスを自分自身で制御できるようにすることを巨大テクノロジー企業に要求します」と語り、「私はこのストライキの運動を完全に分権化したいと思っています。larrysanger.orgという自分のサイトを中心にしたくはありません。皆には自身のブログで同じことを始めてほしいのです」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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