乗り物

無人の自動運転トラックによる公道走行速度の最速記録が樹立される


自動運転トラックを開発するスタートアップ「Starsky Robotics」のトラックが、無人の状態で行った公道走行テストで時速55マイル(約89km)を達成し、「無人の状態で公道を走行した自動運転トラックのスピード記録」を樹立したと報じられています。

Starsky Robotics Becomes First Uncrewed Truck To Hit 55 MPH - The Drive
https://www.thedrive.com/tech/28520/starsky-robotics-becomes-first-unmanned-truck-to-hit-55-mph


Starsky Roboticsの無人トラックがテスト走行する様子は以下のムービーから見ることができます。

Starsky Robotics Speed Record For Unmanned Truck - YouTube


走行テストは、フロリダ州にあるセルモン・エクスプレスウェイで行われました。テストに際してセルモン・エクスプレスウェイは片道が封鎖されたため、道路上には自動運転トラックと関係者以外の車は走っていない状態です。


これがStarsky Roboticsの開発した自動運転トラック。


ドライバーは運転席にあるコンソールを操作して……


そのままトラックから降りてしまいます。


運転席が完全に無人の状態で、トラックが発進。よく見るとハンドルが左右に動いています。


別室では、コンソールを操作していたドライバーが、トラックに取り付けられたカメラからの映像を映し出す複数のモニターの前で遠隔操作を行っています。Starsky Roboticsのトラックは完全自律走行ができるものではありませんが、自動運転と遠隔操作によるサポートによって、無人の状態でも走行することが可能というわけです。


Starsky Roboticsの創設者であるステファン・セルツ=アクスマッハーCEOは「無人状態でトラックの運転を可能にするため、信頼性の高い自動運転レベル2のシステムと、遠隔操作監視システムを開発しました」と語り、無人トラックが公道を走行するにはそれで十分だということがテストで示されたと主張しました。


トラックは何事もなく順調に走り続け……


ついに時速55マイルに到達し、「無人の自動運転トラックが公道を走行する最速記録」を樹立したところでムービーは終わります。


長距離トラックはアメリカでは重要な流通手段の1つですが、「朝から晩まで運転をし続け、数日は家に帰れない」という激務のため、近年は長距離トラック運転手の不足が社会問題となっています。そのため、全自動運転のトラックの開発は、Starsky Robotics以外にもさまざまな企業が挑戦する課題であり、2018年にはスタートアップのEmbarkが開発する自動運転トラックが、西海岸のロサンゼルスから東海岸のジャクソンビルまでのアメリカ横断に成功しています。

自動運転によるアメリカ横断にスタートアップ「Embark」のトラックが成功 - GIGAZINE


セルツ=アクスマッハーCEOは「私たちに声をかけてくるトラック運転手のほとんどは、遠隔操作の運転手になりたいと考えています。彼らは皆、一日の仕事が終わったら家族の元に帰りたいのです」と語り、「無人のトラックを高速道路で運転できたということは、7260億ドル(約80兆円)規模のトラック業界における主要な問題の解決に近づいているといえます」と述べました。

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in 乗り物,   動画, Posted by log1i_yk

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