チョコレートの認知機能改善効果は認知障害を持つ高齢者や睡眠不足の女性に大きな効果を発揮する

by Kaboompics .com

カカオの種子を主原料とするチョコレートは、かつて薬として使われていた歴史を持つだけでなく、実際に多くの健康効果があるといわれています。イタリアの国立大学であるラクイラ大学の研究チームは、定期的にチョコレートを食べることがワーキングメモリや視覚情報処理能力を向上させ、軽度の認知障害を持つ高齢者の認知機能を改善すると述べています。

Frontiers | Enhancing Human Cognition with Cocoa Flavonoids | Nutrition
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2017.00019/full

Here's Scientific Evidence Chocolate Can Boost Your Brain Power
https://www.sciencealert.com/here-s-scientific-evidence-chocolate-can-boost-your-brain-power

長年にわたり、カカオ豆に含まれるさまざまな成分が健康にいい影響を与えるという研究結果が発表されてきました。たとえばダークチョコレートに含まれるカカオポリフェノール心を落ち着けて満足感を与えることがわかっているほか、ココアフラバノールには加齢に伴う記憶力低下を回復させる機能があるとのこと。

しかし、チョコレートが健康にいい影響をもたらすという研究結果は多く提出されているものの、研究は限られた数の無作為化試験が多く、統一的な見解は発表されていませんでした。そこで、研究チームがココアフラバノールを人々に摂取させた過去の実験結果を分析した結果、ココアフラバノールの摂取がワーキングメモリのパフォーマンスや視覚情報処理能力を向上させるという、十分な証拠が発見されました。また、ココアフラバノールを摂取することで得られる効果は、年齢や性別などの条件によって違いが見られることも明らかになっています。

by Marta Dzedyshko

長期にわたってココアフラバノールを摂取し続けた高齢者は、注意力や精神調整、ワーキングメモリ、言語の流ちょうさに改善がみられたとのこと。そしてココアフラバノールによる効果が最も顕著に見られたのが、若干の認知機能低下や記憶の欠如を見せ始めた人々でした。ラクイラ大学の研究チームは、「ココアフラバノールは認知が弱り始めた集団に対し、認知機能の保護や改善をもたらすことを示唆しています」と述べています。

また、健康な人々にとってもココアフラバノールは利益をもたらしたほか、「睡眠不足の女性」にとってココアフラバノールが大きな利益をもたらすことも明らかになりました。前日にほとんど寝られなかった徹夜状態の女性にチョコレートを食べてもらったところ、睡眠不足による認知機能の低下を打ち消したとのこと。この結果は、慢性的な睡眠不足に悩む人々や不規則な睡眠リズムの人々にとって、チョコレートが大きな助けになる可能性を示唆するものです。

by Murilo Folgosi

研究チームはココアフラバノールが人々の認知機能を改善する仕組みについては確信を得ていませんが、ココアフラバノールが心機能や血管の働きに有益な効果をもたらす点が関係しているかもしれないとしています。心臓や血管の機能が改善して身体の血流が増えると、脳へ送られる血流も増加します。この仕組みは、特に加齢によって心機能が弱まり、脳への血流が少なくなったことが原因で認知機能が低下した高齢者にとって、大きな利益をもたらすとのこと。

もちろんチョコレートには砂糖やカロリー、カフェインといった成分が含まれていることを考えれば、チョコレートの食べ過ぎはよくありません。しかし、チョコレートを食べ続けることが認知機能の向上に役立つ可能性が高いと、研究チームは結論づけています。

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in , Posted by log1h_ik

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