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「フリスビーを爆発させる」などAIがクリエイティビティを発揮しつつ作り出した新スポーツ「Speedgate」はこんな感じ


世界に存在する400のスポーツや、7300ものスポーツのルールを学習したAIが「新しいスポーツ」のアイデアの数々をひねりだし、その中から人間がプレイ可能なものを実際に人がプレイしまくって調査&検討、その結果生み出された新スポーツの「Speedgate」の詳細が明らかになっています。AIがスポーツを考案したのは世界で初めてで、ニューラルネットワークの学習にはNVIDIA TeslaのGPUが使用され、約1000個の新しいスポーツのコンセプトが考案されたとのことです。

This Is Speedgate
https://playspeedgate.org/

Speedgate: World’s First Sport Generated by AI - NVIDIA Developer News CenterNVIDIA Developer News Center
https://news.developer.nvidia.com/speedgate-worlds-first-sport-generated-by-ai/

Artificial intelligence creates a new game from rugby, soccer and Ultimate Frisbee - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2019/04/23/they-asked-artificial-intelligence-create-new-game-one-if-its-first-ideas-involved-an-exploding-frisbee/?noredirect=on&utm_term=.df9094f6d0d3

Speedgateがどのように生み出されたどんなスポーツなのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。

Speedgate Process on Vimeo


データ+アルゴリズム+人の力によって「新しいスポーツ」を考案したのはデザインエージェンシーのAKQA。AIによって考案された初めてのスポーツとなっています。


AKQAのAIシステムは世界で人気の400スポーツをもとに新スポーツを考案したとのこと。ルールやロゴを作りだすのに文章生成RNNから画像生成DCGANなどが使用されました。


7300ものスポーツのルールや……


1万ものスポーツブランドのイメージを学習。


もちろん、人の力も忘れていません。


人の力はこんな感じではなく……


こんな感じでやりました、という謎の画像。


そしてAIによって生成された何千という結果を……


実際にプレイしてどれほど実現可能なのかを調査&確認。バドミントンっぽいスポーツや……


巨大なボールを転がす不思議なスポーツなど、とにかくプレイしまくったとのこと。


時には体育館。


時には野外フィールドで。


この結果、生まれたスポーツがこれ。


ラグビーボールを投げる人たち。


たくさんのポールが並ぶ独特のフィールド。


ポートボールっぽさも感じられます。


ものすごい熱中。


これがSpeedgateです。


Speedgateのルールやコートの詳細はウェブサイトで公開されています。

This Is Speedgate — What is Speedgate?
https://playspeedgate.org/3/

コートはこんな感じで長細く、直径18メートルの円形フィールドが3つ並ぶ形。


Speedgateの何よりの特徴は、3つのゲートがあること。長さはゲートに使われるポールの高さは1.8mほどで、ぶつかってもケガをしないようにスプリングがきいた素材になっています。


ボールの蹴り出しは真ん中にある「センターゲート」から行います。ここからエンドゲートにボールを持ってくることができれば加点。ただし、プレイ中はセンターゲートに立ち入り禁止で、もしセンターゲートに入ってしまったらファウルになります。


エンドゲートはコートの両端。


まずは先攻チームの1人がセンターゲート越しに味方チームに対してボールをキックオフ。


これ以降はセンターゲートは立ち入り禁止になります。


ボールをパスしながら進めますが、ボールは腰より下でしかパスしてはいけないとのこと。


なのでボールを地面に落としてキックした方が速く&大きくゲームを進められます。


エンドゲートに向かってシュートし、ゲートをくぐることができれば2点加点。


さらにシュートのすぐあと、エンドゲートの後ろに構えていた味方が後ろからエンドゲートにシュートできれば、さらに3ポイント追加。これをリコチェットと呼ぶそうです。


なお、AIが考案したスポーツの中にはクリエイティビティを発揮しすぎて「フリスビーを爆発させる」「プレイヤーが航空機の間の線上でバランスを取りボールを前後にわたす」「体操しながらのラグビー」といったものもあり、実現には至らなかったものの「スポーツの本質を再考させられた」とAKQAのAIチームの責任者であるKathryn Webb氏は述べています。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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