「何を食べても高い」というハワイでセブイレのハワイ料理を約2000円で食べ尽くしてみたよレポート
みんなの憧れの地・ハワイですが、レストランで食事するとランチでも1人3000円はするという物価の高さが大きな壁として存在します。この壁を越えるべく台湾のハワイに行くという方法もあるのですが、実際にハワイに行った時にはどうやってコスト削減を図るのか……ということで、ハワイにも多数あるセブン―イレブンでハワイ料理を探ってみました。
ハワイのセブン―イレブンに到着。外観は日本のセブン―イレブンと特に変わりはありません。
中に入ってまず確認してみたのは冷蔵の陳列棚。
ここにはサンドイッチなどの軽食のほか……
ベトナム料理のフォーなどを発見。日本ではうどんやそばが並ぶところですが、ベトナム料理店が多いハワイではフォーが提供されている様子。
巻きずしや稲荷ずしといった日本っぽいメニューも。
しかし、日本ではめったに見かけないだろう「スパイシー・アヒ・イナリ」(3.09ドル/約350円)というメニューもありました。アヒはまぐろのことですが、いなり×スパイシーという謎の組み合わせを味わってみたかったので購入しました。
さらに丼物も陳列されており、先住ハワイアンから伝わる伝統的なハワイ料理の「カルアポーク」(3.99ドル/約450円)やラーメンによく似た「サイミン」の焼きそば版(2.99ドル/約340円)を発見。ハワイっぽい!ということで、この2品は購入することにしました。
定番のロコモコ(4.99ドル/約560円)も発見。ただしロコモコは日本でもよく見かけるのと、値段がやや高めなのとでスルーすることに。
「フライドチキン弁当」「ガーリックチキン弁当」「テリヤキチキン弁当」(全て4.39ドル/約490円)といった肉&ご飯の弁当シリーズ。BENTOという言葉はハワイでもそのまま使われているようです。
スパムむすびは1.5ドル(約170円)程度。
「チキンアドボとパンシットヌードルの弁当」は3.99ドル(約450円)。アドボはフィリピンなどで食べられる肉の漬け焼き(漬け煮)で、パンシットもフィリピンのビーフンのこと。また「焼きマカロニとビーフ」は3.39ドル(約380円)でした。
さらに店内をうろついていると、ナチョスを発見したのですが、ナチョスのパックの隣に「FREE chili & cheese(無料のチリとチーズ)」と書かれたマシンが置かれており、思わず二度見。ハワイアンにとってチリ&チーズはしょうゆやガリと同じ扱いなのか……と軽いカルチャーショックを受けました。
ハワイ料理ではないのですが「これはぜひともやってみたい!」ということで、ナチョス(2ドル/約220円)を購入し、その場で開封。
ジュースバーの要領でナチョスのパックをマシンの受け口に置き、ボタンを押すと、チリがプシュプシュとナチョスにかかっていきます。
実際にチーズがナチョスにかかっていく様子は以下のムービーから確認できます。ただしチーズは仕様なのか残量が少なかったのか「プシュッ……プシュッ……」と勢いが弱く、あふれんばかりにチーズをかける、という感じにはなりませんでした。
無料でチーズとチリがかけ放題なコンビニのナチョス - YouTube
冷凍庫には……
M&M'Sやオレオのクッキーサンド、「FatBoy」という直球なネーミングのアイスクリームのほか、セブン―イレブンオリジナルのアイスクリームサンドなど、サンド系がかなり豊富。
またおなじみのスニッカーズのアイスクリーム版もありました。
この棚にずらっと並んでいるのは……
滋養強壮食品。手前にある「RHINO RUSH」はアメリカでは人気急上昇のエナジードリンクとのこと。1ボトル53mlあたり100mgのカフェインを含有しています。
さらにインスタント食品の棚には……
カップヌードル「えび」のほか……
サッポロ一番の「えび」
マルちゃんのすきやき味など。
アメリカの味「マカロニ・アンド・チーズ」もありました。
さらに、アメリカみを感じさせるカラフルなグミたちで埋め尽くされた棚。
ミックスナッツで埋め尽くされた棚。
ジャーキー棚には……
牛肉だけでなくマグロジャーキーなるものもありました。
おつまみの棚にはドライフルーツのほか、「UME SEED(梅の種)」「SAKIIKA(さきいか)」「ARARE(あられ)」「BORO(ボーロ)」など日本風のものも。
プリングルスはオリジナル・チェダーチーズ・サワークリームと鉄板の品ぞろえ。
甘い系のお菓子棚。
このあたりには「ビスコフ」「ローカー」「リッツ」など日本でも見たことのあるお菓子が並んでいました。
日本ではお店に行って購入するクリスピー・クリーム・ドーナツが袋売りされているのは差異かも。
コーヒーコーナーは日本よりも種類が豊富。
コーヒーは4種から選べます。
またカラフルなソフトクリーム機も。
フレーバーを最大3つまで選べて1.88ドル(約210円)とのこと。
ミルクセーキマシンは2つで5ドル(約560円)
菓子パンやドーナツのほか……
レジ前には肉まんも置かれていました。
ということで、セブン―イレブンで購入してきたのは全部で6品。
まずはカルアポークから。
サイズは全長143.6mmのiPhone XSよりも少し大きいくらいで、何もかもがビッグなアメリカとしては、日本人向けの小さめサイズと言えます。
ご飯の上に豚肉とキャベツ、ネギがのっています。
食べてみたところ、柔らかく身がほぐれた豚肉はジューシーで、もっちりした白米に豚の脂や旨みが絡んでご飯が進みまくる味付け。カルアポークは地面に穴を掘り、バナナの皮で包んだ豚肉を蒸し焼きにする料理なのですが、燻製の強い香りを感じました。食べやすく、「これは日本でも売って欲しい」と思っている間にあっという間に完食。
さらに焼きそば版サイミン。赤いなると巻やスパム、金糸卵などが入っています。
だしが優しく香る焼きそばは、沖縄料理にありそうだなと思えるほどに和風の味。インスタント食品のように塩気はきつくなく、かといって「味がない」とは思わないちょうどよい塩加減なので、これもするする食べ尽くしてしまいました。
続いて、スパイシー・アヒ・イナリ。
ソースはまったりと甘いのですが唐辛子が入っているので後味がピリッと刺激的で、ソースのパンチの強さゆえにマグロの存在感はやや薄め。いなり寿司自体も甘いため全体的には甘い仕上がりなのですが、唐辛子の主張もそれなりに強く、かといって甘さと辛さが別々にやってきて融合しているわけではない……という不思議な仕上がり。決してまずいわけではなく、これはこれでおいしいのですが、何とも言えない独特の世界観でした。
お店で作ったナチョスも食べてみます。
勢いがあまりなかったチーズですが、時間をかけてたっぷりかけました。
口の中で「アメリカ!!!」という主張が炸裂する、がっつりこってりの濃い味で、映画を見ながらコーラと一緒に食べたくなる一品。チリ&チーズは温かいので「出来たて」感があるのもいいところ。ハワイ料理ではないのですが、日本ではなかなか味わえないワイルドさなので、トライしてみて後悔することはないはず。
セブン―イレブンで夕食を探していてぶち当たった壁は「肉と米しかない……」ということ。日本のように野菜メニューが豊富ではなく、「総菜」という概念もないため、今回は「キヌア・ブースト・ボウル」(5.69ドル/約640円)というサラダを購入しました。日本のようにミニサイズのサラダがなく、メインを張れるほどに巨大なサイズです。
キヌアのほか……
黒米
チキンや豆など。炭水化物・タンパク質も取れるがっつりサラダです。
ドレッシングは少しゴマ油の香りがする、やや甘めの中華風ドレッシング。かなり量が多く食べても食べてもなくならない……というボリューミーさです。1人で食べるとこれだけでもかなりお腹が膨れそうでした。
さらにレジの横で「ピーナッツバターもち」(2.79ドル/約310円)なるものも発見しました。ハワイでは日本の大福が「MOCHI」として独自進化しているそうです。
鮮やかな紫色のもちを食べてみたところ……
中からピーナツバターが。おもちは柔らかめで、ふんわりねっとりした仕上がりなのですが、食べ進めるともちよりもさらにネットリ感が強いピーナツバターが出現。中央に向かうほどにネットリ感が増していく構造になっており、しかもピーナツバターはそこまで甘くないので、日本の大福とはかなり印象が異なります。このピーナツバターもちを食べることで「なるほど、日本の大福は中にあんこやクリームを入れることでネットリ/ふんわりという食感のメリハリを作っていたのだ」「そしてもちよりもあんこを甘くすることで絶妙なバランスを作り上げていたのだ」……と日本の食べ物について振り返ることができ、もちを通して「異文化に触れることで自国のよさにも気づく」という体験を得ることが可能でした。
ということで、スパイシー・アヒ・イナリ(3.09ドル/約350円)、ナチョス(2ドル/約220円)、キヌア・ブースト・ボウル(5.69ドル/約640円)、カルアポーク(3.99ドル/約450円)、焼きそば版サイミン(2.99ドル/約340円)、ピーナッツバターもち(2.79ドル/約310円)で計20.44ドル(約2300円)でした。レストランでの食事はとにかく量が膨大になるハワイで、セブン―イレブンの食事は日本人向けのサイズ&味。これでだいたい2人前の量だったので、1人1000円で異国情緒をしっかり楽しめる選択肢として、かなりアリです。
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