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映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で公開前映画の「見たい」スコアが非表示に

by Borna Bevanda

映画を批評家と一般ユーザーがそれぞれスコア付けするレビューサイト「Rotten Tomatoes」でシステムの更新が行われ、公開前の映画に対して一般ユーザーがつける「見たい」スコアが非表示に変更されました。また、これに合わせて、公開前の映画に対するコメント機能もオフになったとのこと。

Hello, we’re making some changes << Rotten Tomatoes – Movie and TV News
https://editorial.rottentomatoes.com/article/making-some-changes/


「Rotten Tomatoes」では、映画評論家によるレビューを集計した数字で60以下だと「rotten(腐っている)」と評価を受ける「Tomatometer」と、一般ユーザーによる「Audience Score」という2つのスコアがあります。評論家が高く評価した作品を一般ユーザーが面白いと思うとは限らず、一方で、一般ユーザーが熱狂する作品を評論家が認めるとは限らないところが面白いところです。

そしてこれとは別にもう1つ、一般ユーザーが公開前の映画をどれぐらいと見たいと思うかを示す「Want to see(見たい)」スコアが存在しました。このスコアが高ければ、自分が知らない作品であっても何か刺さる要素がある作品なのであろうと推測できる数値だったのですが、昨今、この数字を公開前の映画を故意に貶めるために使う事例が発生。Rotten Tomatoesでは「一般ユーザーに対する害になる」と判断して、当面、この機能をオフすることに決定しました。

具体的な事例として、2019年3月8日(金)に公開が迫る映画「キャプテン・マーベル」では、2017年末時点では「Want to see」が99%だったのですが、2019年に入って「妨害工作」が行われた結果、数字が急落。最も低いときには27%にまで落ちる事態となりました。


'Captain Marvel' Review Bombers Have Dropped Rotten Tomatoes Audience Rating to Lowest in MCU
https://comicbook.com/marvel/2019/02/23/captain-marvel-rotten-tomatoes-review-bombing/

「Want to see」は、あくまで「見たい」と思った作品につけるスコアであり、作品を見た一般ユーザーがつける「Audience Score」とは別物ですが、作品を見ようかどうか迷っているときに参考にしようとRotten Tomatoesを見て低いスコアがついていた場合、ネガティブな印象を受けることは間違いありません。

なお、この変更に対して、Rotten Tomatoesユーザーからは「一度下がってしまった評価は戻らないから」と理解を示す声がある一方で、「『見たいと思わない』という意見もまたユーザーの声なのに、ネガティブなものは隠すのか」と反発する声も出ています。

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