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テスラのModel 3が権威ある消費者信頼性調査の「オススメ」から漏れる


アメリカの消費者組織Consumers Unionが発行するConsumer Reports(コンシューマーレポート)による最新の信頼性調査で、テスラの量販EV「Model 3」がオススメ対象落ちしました。

Loses CR Recommendation | Reliability - Consumer Reports
https://www.consumerreports.org/car-reliability-owner-satisfaction/tesla-model-3-loses-cr-recommendation-over-reliability-issues/

Consumer Reports(CR)は、消費者からのアンケート調査結果を含めた最新の信頼性チェックを発表しましたが、テスラのModel 3が「オススメ」の対象から滑り落ちたことを明らかにしました。


CRによるとテスラ車に対する所有者の満足度は高いレベルを維持しているとのこと。ただし、オーナーゆえに問題点を見落としていることも少なくないそうで、CRではユーザーから挙がってきた最新の不具合報告などを加味した上で、期間ごとに信頼性を格付けしています。そして、これまで「オススメ」評価を与えられていたModel 3でしたが、不具合報告から信頼性低下を理由にオススメ対象から外れることになっています。

CRが調査したModel 3のサンプル数は500台を超えましたが、オーナーから寄せられた報告には信頼性に関するクレームが比較的多数含まれていたとのこと。具体的には「ディスプレイがフリーズする」「ディスプレイが誤作動して、勝手に音楽を再生したり、音量を最大にしたりする」「ナビの地図の縮尺が突然変更された」など、Model 3が標準で搭載している大画面ディスプレイの不具合が複数報告されています。


また、塗装やトリム(室内の保護パーツ)に関するクレームも複数報告されており、「車体の仕上がり」に関してばらつきがあるようです。さらに、CRが保有するModel 3にも確認されたリアガラスの亀裂に関する報告がユーザーからも多数挙がっていることも確認されており、「Model 3の信頼性評価は平均から平均以下に低下している」との評価が下されています。


ただし、CRの最新の信頼性調査結果についてテスラの広報担当者は「報告された不具合について修正するために(製造工程で)大幅な改善が行われており、すでにこれらの問題の大部分はすでに修正ずみであり、フィールドデータでも大幅な改善がみられています」と述べており、対策は行われたとのこと。過去にもModel 3はブレーキ性能の不具合をCRに指摘されてファームウェアアップデートを施した結果、オススメ評価を取り戻すことに成功した例もあるため、今回報告された不具合を克服してModel 3が再びオススメ評価を奪回する可能性は十分ありそうです。

ブレーキ性能不足が指摘されていたテスラ・モデル3、ファームのアップデートで性能を改善して「オススメ」をもらうことに成功 - GIGAZINE

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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