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「若い血の注入」には健康上のリスクがあるとアメリカ食品医薬品局が警告

by Ryan Moreno

若者の血を輸血する「若返りクリニック」の登場に対して、血を取り入れることには健康上のリスクがあるとアメリカ食品医薬品局が警告を発しています。

Safety & Availability (Biologics) > Important Information about Young Donor Plasma Infusions for Profit
https://www.fda.gov/BiologicsBloodVaccines/SafetyAvailability/ucm631374.htm


「若い血を取り込むことで若返る」というのは、まるでフィクションの中の話のようですが、ハーバード幹細胞研究所のエイミー・ウェイガース教授らがマウスを対象として研究を行い若い血の中のたんぱく質には老化した細胞を復活させる力があるという研究結果を発表。トロント大学・トロント小児病院も若い血を取り入れると自然治癒力が向上するという研究結果を発表しました。

ウェイガース教授らの研究に対しては、効果を疑問視する研究結果がバイオテクノロジー企業ノバルティスや製薬会社のグラクソ・スミスクライン、カリフォルニア大学バークレー校などから複数出されたものの、スタートアップがビジネスになると目をつけ、とうとう「若返りクリニック」が実現したという経緯です。

FDAによれば、この種の「若返りクリニック」はすでにいくつかの州に存在するとのこと。FDAは具体的な名称を挙げていませんが、ニュースサイト・Ars Technicaによれば、注目を集める存在としてアリゾナ州フェニックスに本拠を置く「Ambrosia」があり、血漿けっしょう1リットルが8000ドル(約90万円)、2リットルが1万2000ドル(約133万円)で提供されているそうです。

こうした施設では「老化・記憶力低下の防止」「認知症・パーキンソン病・多発性硬化症・アルツハイマー病・心臓病などの症状の治療」といった「メリット」がうたわれているとのことですが、FDAは、臨床的に証明された効果はなく、むしろ、感染因子残留やアレルギー反応、急性肺損傷、循環器系への過負荷といったリスクがあると指摘。サービスを利用することに対して警告を発しました。

なお、老化病治療の研究に取り組んでいるAlkahestにより人間の血漿をマウスに与えても若返り効果があることは実証されていますが、FDAの指摘通り、「人間に対して若返り効果がある」ことは実証されていません。

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in メモ, Posted by logc_nt

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